2018/05/19公開 ニュース

『仮面ライダービルド』挿入歌第2弾「Evolution」、コーラスに実谷ななを起用!作詞家にも直撃

テレビ朝日系『仮面ライダービルド』挿入歌、第2弾楽曲「Evolution」。前作同様、劇中を盛り上げるために結成されたプロジェクトによる楽曲である。

プロデュースしたats-、清水武仁、渡辺徹は、これまで浜崎あゆみ、Every Little Thing、倖田來未、鈴木亜美、AAAなど名だたるアーティストばかりを手掛けてきたスーパークリエイターたちだ。

そして、歌うのは、「次世代ユニットX21」から選りすぐられたメンバーによるスペシャルユニット「AXL21」。メインとなる田中珠里、末永真唯の2人に加え、松田莉奈、長尾真実、籠谷さくら、川口ゆりなの計6名の“固定メンバー”。そこへ今回、山木コハル、門垣ひかるの2人が加わった。

作詞はMio Aoyamaと森月キャスによる共作

「Evolution」の作詞を担当したのは、Mio Aoyamaと森月キャスの2人。Mio Aoyamaは、前作「Ready Go!!」の作詞も手掛けている。

「『Ready Go!!』の制作時から、ディレクターや作曲家のみなさんなど多くの方々と役割の垣根を越えた意見交換をしており、今回も同様の過程を経て作詞に着手しました。仮面ライダービルドのストーリー自体が、様々な立場の思惑や野望または正義が交錯する世界であり、さながら群像劇の様相を呈していますから、それゆえ『俯瞰』で見る視点が大切だ、と制作チーム全員が共通した認識を持っていました」(Mio Aoyama)

さらに今回は、森月との“共作”となっている。

「本曲の意見交換をするなかで、ビルド本編に負けないくらいのチャレンジを何かできないかとみんなで悩んでいたときに、ディレクターから森月キャスさんとの共作と、とある共作手法の提案があって、その場で『面白い!』と満場一致で即決しました。作曲チームのみなさんからも共作による予想外の相乗効果の話を聞いていましたし、純粋に楽しみで心が踊りましたね」(同)

とはいえ、一つの作品を2人で制作するというのはなかなか大変だったはず。実際の制作過程について、森月は次のように語る。

「今回、私とAoyamaさんとの共作ということで、彼とは仮面ライダーエグゼイドの挿入歌や劇場版の主題歌を含め何度も共作しており、互いの作風を認識していることもあって、どのようなチャレンジをしても破綻することはないな、との安心感がありました。まず、破綻しないという土台を得て、次はどこまで攻められるかという点が重要でした。一般的に共作の手法は様々で決まったものはありません。そのうえで今回、どのようなチャレンジをするか。それは、私とAoyamaさんが“話し合って一緒に作詞する”のではなく、作詞した“作品自体をぶつけ合う”、ということでした。互いの想いをぶつけ合い、ブラッシュアップしながら1つにまとめていく制作過程はビルドの世界観ともマッチしており、“最高”に刺激的でした」(森月キャス)
このようにして誕生した「Evolution」。この楽曲を歌うAXL21については、実は以前から親交があったという。

「彼女たちが所属するX21には私も歌詞を提供させていただいており、その歌声は熟知していました。が、当初いただいたデモの世界観とはイメージの違いを感じ、正直に言うと、若干の心配がありました。しかし、まったくの杞憂(きゆう)でしたね。素晴らしい作品に仕上げてくれたと感動すると同時に、そのポテンシャルに驚かされました。きっとまだまだ伸びてゆくんだろうな、知られざる魅力を秘めているんだろうなと思います。また、作曲・編曲チームのみなさんも彼女たちのことをよく知っているうえでこれを作曲したのですから、もしかしたら、彼らから彼女たちへの挑戦、何より実験だったのかもしれませんね」(同)

Mio Aoyamaと森月キャスがぶつけ合った想いを、驚くほどのポテンシャルを持つAXL21が表現した今作。森月が話すように、そこにはまだ知られざる魅力が、AXL21だけでなく楽曲にも秘められているかもしれない。

「ディレクターやスタッフのみなさん、作曲・編曲チームやAXL21、そして作詞を担当した森月さんと私も、誰一人、挑戦することを諦めなかった。みなさんそれぞれの立場でプロフェッショナルですから、普段通りのことをすればそれだけでクオリティは担保されるのに、それに甘えず“実験”を繰り返したのは、間違いなく戦兎の影響ですね。仮面ライダービルドという素晴らしい作品がなければ生まれなかった楽曲たちです。ぜひ楽しんで聴いていただけたら嬉しいです」(Mio Aoyama)

今回、様々なスペシャルが重なり合って完成された作品「Evolution」。『仮面ライダービルド』の世界でどのように響くのか、ぜひ注目したい。

コーラスにニコ動で活動する実谷ななが参加!

スペシャルな人たちが今回のプロジェクトに参加していることはすでにお伝えした通り。さらに注目してほしいのはコーラスとして参加した、実谷なな。主にニコニコ動画で活動する歌い手だ。

「ats-さん、清水さん、渡辺さんとは以前からディレクターさんを介した交流があり、みなさんの創られる作品のいちファンでもありました。作詞を担当された森月さん、Aoyamaさんも同様です。とくに森月さんは私の自主制作のアルバムでも作詞をしていただいたりしてお世話になっていました。一緒にコーラスをさせていただいた桑谷さんとは昔からの友人で、彼女がずっとX21のコーラスや作曲をされていることを知っていて…。仮面ライダーの曲も創っているんですよね、それも結構好きなんです(笑)。そんな流れもあり、私、X21は全曲知っているのかな? いまや彼女たちのファンでもあるのですが、今回その関わる人たち全員から一気にコーラスやらないか?と、ご依頼いただきまして…(笑)。こ、こ、断れないぃ…(笑)。というか、断る理由もなかったので今回久々にマイクの前に立ってみました」(実谷なな)

こう話す実谷は、今回コーラスとして参加するうえで意識したことがあるという。

「コーラスなので自分を出すというよりも、AXL21のみなさんの歌を生かすことを考えました。今回、ats-さん、清水さん、渡辺さんとも話したうえでコーラスラインも私が考えさせていただきましたが、主張し過ぎずディレクターさんが言っていた曲の中で繰り広げられる『裏』と『表』を影ながら演出できるように考えながら歌いました。結果前半部分の影と後半部分の光の部分を生かすような感じにできたかなと思っています」(同)

このように意識し工夫したことで完成された「Evolution」。実際の音源を聞いて実谷は次のように感じたという。

「森元浩二.さんのミックスは憧れで、私が聴いている多くの作品のミックスも手掛けられているので本当にさすがだなぁと思いました。ats-さん、清水さん、渡辺さんの創る作品はどれも素晴らしいですが、そのなかでもコンセプトがハッキリしていて、前作の『Ready Go!!』と共に好きな作品になりました! あと、AXL21というかX21のみなさん、歌がどんどん上手くなっていますよね! 最近、表現力が増してきている気がしていて、いちファンとしてこれからのご活躍がすごく楽しみです。機会があれば私もぜひX21のコーラスもやってみたいです!」(同)

コーラス一つとっても、抜かりのない作品となっている今作。耳にした人は必ずや虜になること間違いなし!?

エンジニアを担うのは、X21を担当する岩田祐資

楽曲制作には通常、多くのスタッフが携わっているわけだが、そのなかでも欠かせない役割の一つがエンジニアである。この役割には今回、X21の楽曲でも携わっている岩田祐資が担当した。

AXL21メンバーについて岩田は、普段活動しているX21とは違った姿を目の当たりにしたという。

「普段の『元気』『明るさ』の声の中に『力強さ』を今回は感じました。1曲を通していろいろな表情を見せてくれる彼女たちの表現力に驚かされました」(岩田)

普段から関わっている人物からしてもAXL21メンバーの成長が手に取るようにはっきりと感じ取ることができた様子だ。さらに、楽曲も普段とは違うコンセプトだったということで、岩田自身も意識して取り組んだこともあったようだ。

「今回はいつもと違うマイクをチョイスしました。狙いとしては、低域の迫力、歌の勢いや吐息を逃さず録音したかったからです。結果的に上手く曲とマッチしてくれたと思います」(同)

このようにして「Evolution」は、細部にわたり特別な人たちによるこだわりが盛り込まれた“傑作”となった。この楽曲は、4月29日『仮面ライダービルド』第33話(9:00〜9:30)でオンエアされた。その後はまだ未確定とのことである。

なお、この曲の発売などについてはまだ未定だが、今後の『仮面ライダービルド』のオンエアまたはX21のイベントやライブでいち早く聞けるかもしれない。
<楽曲情報>
『Evolution』
作詞:森月キャス,Mio Aoyama
作曲・編曲:ats-,清水武仁&渡辺徹
Sound Produce:avex management,岩渕優輝
歌:ats-,清水武仁&渡辺徹 Feat. AXL21

Vocal:田中珠里、末永真唯、松田莉奈、長尾真実、籠谷さくら、川口ゆりな
   山木コハル、門垣ひかる(fromX21)
Chorus:ats-,実谷なな&桑谷実沙

Keyboards & Programming:ats-
Guitars & Programming:清水武仁
Keyboards & Programming:渡辺徹

Synthesizer Coordinator:岩佐俊秀
Recording Engineer:岩田祐資(prime sound studio form)
Mixing Engineer:森元浩二.(prime sound studio form)


【X21 avexオフィシャルホームページ】http://avex.jp/x21/
【X21 公式Twitter】https://twitter.com/x21jp?lang=ja

【仮面ライダーavex SOUND WEB】http://mv.avex.jp/rider_sound/
【仮面ライダービルド公式HP】http://www.tv-asahi.co.jp/build/
              http://www.toei.co.jp/tv/build/

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