2018/09/19公開 ニュース

『仮面ライダービルド』挿入歌3曲の新バージョンを収録 X21最新シングル「デスティニー」発売記念! クリエイター座談会/第2回

『仮面ライダービルド』が繋いできた縁は、貴水博之のニューアルバム「Gimmick Zone」を経て、X21の最新シングル「デスティニー」へ。前回に引き続いて、作詞、作曲、編曲で各作品に携わってきたats-、清水武仁、渡辺徹、BOUNCEBACK(河出&竹内)、大西克巳、日比野裕史、leonn、森月キャス、Mio Aoyama、丸山真由子、桑谷実沙の12名のクリエイターが集結。今回は、「デスティニー」c/w「True Gate」「Code of Canon」をメインに、各々がそれぞれの立場で熱い想いを披露し、これまでの仕事を総括していただきました!
(第1回は https://avex-management.jp/news/180915_5904 から)

文:トヨタトモヒサ
via www.youtube.com

X21 / デスティニー MUSIC VIDEO

True Gate

――まずは作詞作曲についてうかがえればと思います。

BOUNCEBACK(竹内):去年、X21のリーダー(吉本実憂さん)が卒業すると決まってから、制作した曲で、ディレクターと相談したのは、リーダーが卒業するってことはグループにとって一大事ですよね、と。残るメンバーにとってはとても不安だけど、X21自体は続いていくわけだし、メンバーはさらに上を目指していきたいと思っているわけで、そういう気持ちに沿った曲にしたいと思いました。

BOUNCEBACK(河出):音楽的には、前向きな美しさを意識したメロディーになってますね。渡辺日比野両氏によるゴールデンコンビのアレンジで、X21の透明感ある歌声が乗る、と。快心の出来だと思います。

大西:とても河出さんらしい作品のように感じられて、聴いてて何だか嬉しくなってしまいました。

BOUNCEBACK(竹内):歌詞に関しては、リーダーに向かって残るメンバーが「私たちはこんなに頑張っているから大丈夫。こういうX21にしていくよ」と呼びかけるような、心の叫びを込めたいなと。ただ、不安な気持ちの中、それでも自分の夢を実現させるよ、という強い気持ちを一緒に表現する上ではかなり悩みましたね。
――この曲の制作進行に関しては、10枚目のシングル「現実から逃げるから現実がツラいんだ」と同時進行だったそうですね。

BOUNCEBACK(竹内):ええ。あの曲は卒業するリーダーの話をうかがって、歌詞を書いた経緯がありまして、そのリーダーの気持ちに対するアンサーソングのような意味合いを含ませたい、という狙いがありました。吉本さんの卒業ライブで残るメンバーが歌って映えるような作品を作りたかったというのもあります。

Mio Aoyama:
サビ頭の歌詞がすごいですよね。僕は作詞以外にも脚本や小説といった物語も書くのですが、その技術の中に伏線と回収というものがあります。たとえば「これはなんだろう?」と思わせておいて、後になって開示し「あ 、そういうことか」とカタルシスを得る仕掛けですが、サビ頭の歌詞も「僕は何も見ない」とリスナーに「え?」と思わせる伏線を張り、「夢の他に見ない」とすぐに回収されている、これはすごいなと。

BOUNCEBACK(竹内):ありがとうございます(笑)。

Mio Aoyama:まるで掴まれるかのようなサビの強さがありますよね。

leonn:歌録りの際は吉本さんに対してだけではなく離ればなれになっている大切な人達や、昔の自分を「君」として今の自分である「僕」から呼びかけている画も想像してもらいながら歌ってもらったという話も聞きました。

Mio Aoyama:そのエピソードで思い出しましたが、この曲で「サヨナラなんて言わない」というフレーズがあるのですが、これが僕が作詞したデビュー曲の「明日への卒業」で描いていた「サヨナラは云わないでね」と連動させてくれ てるんですよね。それをディレクターがメンバーに解説した上で、X21は大切な人達にはまた逢えると信じているから、例え離ればなれになる時が来てもサヨナラは言わない、それが“X21のアイデンティティ”だね、と話し合われていたことを聞いて感動しましたね。

森月:数多くある作品の中で一貫したメッセージがあるってなかなか狙っても出来ない事ですよね。ましてや4年も前の作品ですもんね。

BOUNCEBACK(竹内):「True Gate」は、初回限定のB盤でしか聴けないので、是非沢山の方に聴いて頂ければ嬉しいですね。
――編曲は「デスティニー」と同じく渡辺さんと日比野さんですが、いかがですか?

渡辺:一番印象的な出来事はやはり「あれ」ですかね?

日比野:あ~「あの」作業が印象に残っていますね。

渡辺:ちょうど2人で小室哲哉さんのお手伝いをさせていただく機会があったのですが、ちょうどタイミングが「True Gate」の作業とモロ被りだったんですよ。

丸山:それは慌ただしいですね。

渡辺:普段だったらスタジオから帰宅して、「True Gate」の作業をするところですが、あいにく二人とも主要な機材をスタジオに集合させてしまっていて、家では何も出来ない状態だったんです。それで「さぁ、どうしよう!」となったときに、小室さんは午後からスタジオに入られるスケジュールだったので、その作業に影響しなければ良いと小室さんのスタッフの方にご了承を頂き朝イチでスタジオ入りして作業することにしたんです。

日比野:ただ、幸いだったのはディレクターもその場にいたし、僕ら2人がお互い何を考えているか、リアルタイムでやりとりできたので、作業自体はものすごくスムーズだったんですよ。パソコンを2台並べて二人で作業しつつ、USBで「はい」とデータを渡して、ディレクターが「もっとこうして」と。そういう仕事の仕方は初めてでしたね。

渡辺:
本当にないね。イントロのサウンドコラージュもあの現場で生まれました。

日比野:やってみて「ああ、これはいいな」と思いましたよ。

清水:スピード感も求められている状況でのクリエイティブって意外とアイデアに対する状況判断も的確な場合が多いよね。

渡辺:『ビルド』の挿入歌を3人でやったときのクラウドを共有しての作り方とはまた違いますね。そもそもネットを介さない。真横にいるんだから(笑)。

日比野:何なら相手の顔色まで見える(笑)。作業に没頭しているので小室さんがいついらっしゃるかわからない。ディレクターはリアルタイムの作業に対していつも通り遠慮なしでリクエストしてくる状況。多少のプレッシャーはありましたが、非常に濃密な時間でしたね。

大西:バンドみたいな作り方で良いよね。だからより勢いを感じるのかな。
――アレンジ自体で拘った点はありますか?

渡辺:
歌詞の世界観が冬でしたので音をコラージュして雪が降って来るような雰囲気を作ってみました。ピアノを普通に弾いたのを敢えてリバースして、プラグインをかけてちょっと変わった音になるようにしてみました。

ats-:そのリバースのクルクルが、僕にはどこか昔懐かしい『うる星やつら』のシュールな回を思い出します(笑)。

清水:同年代の僕も(笑)。

渡辺:普段、プラグインは狙った音になるようにパラメーターを触るのですが 、今回はあえて適当にいじって「あ、カッコいいから録音しちゃおう」と、ど んどん取り込んで波形を貼っていくというやり方で普段とは違う味付けになっていますね。ちょっとライブ感のあるやり方というか。

日比野:そうそう。最初に作っていた音を聴きながらディレクターがこの王道な雰囲気にサブカルな要素を足したいなんて言うものだから、実際、やってみて「いいね!いいね! 次!」みたいな感じでやっていましたよね。

BOUNCEBACK(竹内):いや、非常に躍動感が出ているなと思っていたのですが、そういう感じで作っていたのかと納得です。

渡辺:それこそ考える前にやっちゃうみたいな。

森月:そういう場面を映像で見てみたい(笑)。
――日比野さんにも拘った点をうかがえればと思います。

日比野:今回はいつもよりアコギをメインで入れています。歌詞の内容やメロとも合うと思ったので、アコギの切なく枯れた感じを上手く融合できたらなと。私がやったパートはドラム、ベース、エレキギター、アコギまでで、切ないピアノやストリングスは徹さんの得意なところですね。

丸山:すごく理想的な役割分担で、それぞれの得意分野が生かされていますよね。生感もありながら煌びやかさもあって。

ats-:お二人が作るサウンドがとにかく可愛らしいですね。単に音を可愛く作るのはある程度のキャリアのある人なら簡単で、シンセでそういった音色を探せばいいわけですが、「True Gate」のような、グルーヴ感って、いくらマネしようと思ってもできるものではないんです。そこはもう素直に勉強させていただきましたね。

BOUNCEBACK(竹内):落ちサビの「街の音が消えて~」は、田中(珠里)さんがソロで歌っている箇所ですが、後で録り直して貰えたのが私としては嬉しかったですね。全体のレコーディングを終えた後だったのですが、この部分に関しては、自分の中で素晴らしい完成図をイメージしていたこともあって、「それに近付けたい!」と思ったというか、もっと良くなるはずだと思ったんです。

渡辺:彼女達がものすごい勢いでレベルアップしていくのをリアルタイムで追っていたら、そうなりますよね。

BOUNCEBACK(竹内):ええ。私が知っている限りで3回は録っているはずで、ディレクターは関係スタッフの方達含めてどこまで本気にさせるかという事を意識したと聞いています。録りの場を演出しないと同じテイクが繰り返されるからという事で。

BOUNCEBACK(河出):その話を聞いて、僕もそのほうが良いと思いましたね。そういう時の彼の追い込み方や騙し方って凄いから、ご本人はきっと大変だったでしょうね。

BOUNCEBACK(竹内):ただ、それでも、なかなかイメージと合致しなくて……。

日比野:メンバーはみんな忙しくて、それぞれ時間的な縛りがある中やっているのですが、そんな中で非常に前向きな気持ちでトライしてくれたんですよね。

BOUNCEBACK(竹内):最終的には、素晴らしいテイクが録れたんじゃないかと思っています。田中さんからも「最後にちゃんと歌えて良かった」と言ってもらえたし、私の思いを受け入れてくれて、納得がいくものになりましたね。
森月:そうやって歌う技術を磨いていくと共に、作詞家的には、歌詞も伝わるようになってきた感じがありますね。「歌詞を読み込んで歌う」と言うことを覚えてきたんじゃないかと思います。

Mio Aoyama:それこそ『ビルド』の時は、正直「歌えるのかな?」という不安もあったのですが、見事に歌いこなしていて驚かされましたし、徹さんが仰っていたように、今、彼女達はものすごい勢いで成長しているんですよね。僕が出会った頃は、みんな中高生で右も左も分からず、ただ、与えられたものをこなす感じもあったけど、それが自分で表現をする子達になっていき、まだまだアーティストとしての可能性を予感させるものがありますね。

桑谷:「デスティニー」の時にもお話しましたが私も同感です。この曲のコーラスは実は去年一度録り終えていたのですが、今回、全員の歌がエディットまで終了したあとで自ら志願して実谷(なな)さんと録り直したんです。そうしないとこの作品の熱量に追いつけるコーラスにならないと思ったんですよね。結果、きちんとメンバーの歌を生かせるコーラスに出来たと思っています。

Code of Canon

――まず、作曲については丸山さん、渡辺さん、日比野さん、大西さんの4名での共作とのことですが。

丸山:「Code of Canon」は1年ほど前とあるきっかけがあり、ディレクターに召集されてtearbridgeのクリエイター陣で合作した4曲のうちの1曲なんです。

渡辺:その時点では、採用になるかもわからない、ましてや発注すらされていないのに、その時彼がX21を見ていて思っていた事、その世界観や風景、想いをとにかく熱く説明をされて、それに感化されてとにかく一生懸命作った4曲のうちの1曲です。

大西:その内訳はX21の前シングルのc/wの「My Darling」とaccessの貴水博之さんの曲になった「Everyday」と、まだ見ぬもう1曲。

日比野:「My Darling」の時はX21のために作った曲だったけど、こちら側の気合いが入り過ぎて難しい曲になってしまったので、正直彼女達には歌いこなせないと思っていました。だけど作り手側の想いが伝わったのか、この曲の録りの時の熱気というか、雰囲気がいつもとはちょっと違っていて。

渡辺:
そうそう。ディレクターが事前にこの曲の世界観の解説をしたりもしてたね(笑)

日比野:そうしたら凄い歌が録れ始め、松田(莉奈)さんのソロが生まれ、エンディングのソロが生まれ、落ちサビでまたもの凄い気持ちが伝わる歌がきてしまって、満場一致で末永(真唯)さんのソロになったのですが、あの瞬間にこの曲の運命が決まったというか、この曲の熱量って今思い出しても凄かったなって。

渡辺:年(2017から2018年)をまたぐと熱量がより上がっていて、録れたメンバーの歌がより動き出すようにというところから、普通はエンジニアさんにお任せするエディットの作業にまで立ち会う事に(笑) スタジオに24時に入って、朝10時ぐらいまでエンジニアの岩田さんにつきあってもらいながらやってた(笑)

日比野:徹さんはディレクターと一緒に仕事で武道館のライブが終わってから来てたからヘロヘロだったはずなのに、タフに作品に向き合ってました。

丸山:私もその武道館いました。今からスタジオにと仰ってましたが、確か2~3時間で終わると話していたような(笑)

桑谷:私も経験がありますが、ディレクターさんスイッチ入っちゃうと歌への拘りが凄いですからね。私もどっちかというとそっちのタイプなんで共感はしてます(笑)

渡辺:で、気がついたら弦を6422編成(14人の弦奏者)で録る事になってて……大きなスタジオで録りのエンジニアで大御所の森元さんまでブッキングされてて……(笑)

大西:この曲の話はまだまだ語り尽くせないから「Code of Canon」の話に戻そう(笑)
――どのようなプロセスで作曲されたのでしょうか?

大西:Aメロからクレジットの順ですね。

丸山:まずは私がトップバッターのAメロ担当です。テンポを決めたり、曲のカラーの導入部とはいえAメロだけなのでけっこう試行錯誤した記憶がありますね。ただ後に控えている方々の事を考えると、私のところでいつまでも暖めておくわけにもいかず(笑)、逆に開きなおってからは勢いで出来た記憶があります(笑)。こうしたリレーのように繋いでいく曲の作り方自体は初めてだったので、完成までの過程がすごく楽しかったですね。

渡辺:Bメロ担当です。丸山さんから素晴らしいAメロをいただき、Bメロといえばサビに繋がるもので、今回は前半で一度スピードダウンさせて、後半からはサビに向かって加速していくといったイメージです。僕としては迷うことなくできましたね。そういう作り方自体よくやっていますしね。あ、でも、それはこのチームだからで(笑)、他ではちょっと珍しいんじゃないかと思います。

日比野:徹さんから受け継いでのCメロですね。元々、この4曲はクラシックのフレーズを入れるという裏テーマがあり、簡単に考えるとイントロにすればいいじゃんって話ですが、それは「My Darling」でやっていたのでそれだけでは面白くない。どうしてもサビに入れたいと思っていて、そういったチャレンジングをしつつ、A~Bまでのボーカルキーのレンジを調べて、Cで最高音が出るイメージで、その両方を満たす形を模索していきました。それもあって、イメージする部分に時間を費やした感じがありますね。ただ、「これだ!」と思い付いた後は、A~Bの流れも良かったですし、ササッと出来上がりましたね。

Mio Aoyama:
そういえば「My Darling」のクラシック曲って……

大西:ベートヴェン「交響曲第9番」の「歓喜の歌」。

森月:『仮面ライダーエボル』だ(笑)

渡辺:これは本当に偶然でビルドのオンエアを見てびっくりしましたが、繋がるものですよね。

大西:Dメロは僕です。「My Darling」のDメロは日比野さんでしたが、両曲ともDメロは新たな始まりをそれぞれの視点でイメージしてほしいとディレクターから依頼がありました。「My Darling」では過去を紐解き、理想の未来を探していこうとする主人公を。「Code of Canon」ではそれを見守る側の気持ちをメロディで演出しようとしましたね。
――引き続き、アレンジについてもうかがえればと思います。

渡辺:日比野さんと共同ですが、「デスティニー」に近いやり方です。

日比野:メロを4人で共作した時点で、デモに関してはサビを書いた人がデモアレンジするということだったので、私のほうでかなり完成形に近いベーシックアレンジをして、その上でX21に相応しいイメージに寄せていきました。

渡辺:「デスティニー」同様、僕は隙間狙いでしたね(笑)。

日比野:「デスティニー」と「True Gate」は割と生楽器を入れているのですが、今回は音色としては生ではなく、ダンスミュージック系のキックとかスネアを鳴らして、楽曲の雰囲気を作っています。他の2曲との対比があったほうが面白いと思うし、そこに彼女たちのボーカルが入ることで、統一感のある仕上がりになったのではないでしょうか。また、2番のAメロには雨音が入っていますが、これはディレクターの要望で入れた箇所で、「My Darling」の歌詞の2Aの世界観とリンクしています。

leonn:雨は人生はなかなか思うようにいかないという事の例えと、その後の晴れ間にかかる「虹」という存在を入れたいというリクエストから生まれたんですよね。苦しんだ先に叶う夢があるのならというメッセージで。

丸山:曲の最後、雑踏が入って余韻を感じさせるのもステキですね。

日比野:これも録りが早く終わったメンバーに「場所はどこのイメージ?」と相談して、実際に現地で録った音を組み合わせています。

BOUNCEBACK(竹内):どこで録ったんですか?

日比野:渋谷の交差点と表参道ですね。よく聞くと口笛が入っているのですが、これがさっき話したCメロで使ったクラシックのフレーズですね。イントロとアウトロでも繰り返しているモチーフで、そのまま「Code of Canon」の主人公が「My Darling」の主人公を思いながら雑踏の中、口笛を吹いているイメージです。
Mio Aoyama:どうやって録ったんですか?

日比野:いや、そこは自宅のスタジオで(笑)。どうしても上手く吹いちゃうけど、なるべく上手く吹き過ぎないようにしました。

BOUNCEBACK(竹内):本当にどこかを歩いてるような感じがしますね。

日比野:ええ、彼女達は女優さんですから、ビジュアル的な見せ方が出来ればなと。これは自分でも雰囲気をつくれたと思っています。

森月:「My Darling」は私が作詞したのですが、「Code of Canon」はこの曲と同軸的な制作意図を以て生まれてきたんですよね。

leonn:「My Darling」が女性目線の歌で「Code of Canon」はその相手になる男性目線の曲にしたいというディレクターの狙いがありました。それで敢えて作詞家は変えたいという事で、キャスさんと私に振り分けられたそうです。同じ世界観、景色を共有した上で違う人にする事でリアルな違いを出そうとしていると。

渡辺:そうそう、「Code of Canon」は間奏で世界観を変えてほしいと言われて、元々、僕は世界観をガラッと変えるような間奏を作るのが好きなのですが、さらに男声のウーアーコーラスを重ねることになって、世界観が上手く表現されたと思いますね。

丸山:
私もそう思います。

渡辺:「My Darling」の間奏を作った際には、主人公が見出し始めた希望を音で描けたつもりだったのですが、それに対して「Code of Canon」はそれを支える側が気持ちのどこかで切なさを感じていて、その感情を音で表現してみたのですが、それぞれが呼応してくれたのかなと思っています。

日比野:ええ。やっぱり、あの間奏を通じて、曲の世界観が画として見えてきた部分もあったので、そこで口笛のイメージというか、何を入れたらいいかというのが導かれていったところはありますね。

渡辺:また「My Darling」がCDメンバーの歌に対して、こちらは全員曲なので、雰囲気を出す事や男性目線である事を伝えたいという事で、コーラスではハロプロやジャニーズ作品など、実はこの方の歌を聴いた事は無い人はいないのではという程、業界では有名な竹内浩明さんにお願いをしました。X21の楽曲で男性コーラスが入るのはこれが初めてですね。

丸山:イントロから引きこまれます。

桑谷:私もコーラスをさせて頂くうえで竹内さんの歌はホントに勉強になりました。
BOUNCEBACK(竹内):竹内さんは元々、私のほうでお仕事のお付き合いがあったのですが、レコーディング後に「ちゃんと作品になって嬉しいです」とコメントをいただきました。

森月:「My Darling」は個人的にもいい歌詞が書けたと思っているし、メンバーにも気に入ってもらえて、楽曲自体とてもいい形で育ててもらっている印象を持っています。それとシンクロする形で「Code of Canon」が作れたんだと思うと、とても光栄ですね。

leonn:アレンジもそうですし、歌詞も世界観だけではなく細かな部分をここまでシンクロさせる作品を作る機会はなかなか無いので、書いていてとても新鮮で楽しかったです。Code of Canonは私の作品の中でも、特にただただ相手を想う気持ちを素直にまっすぐに表現できた作品なんです。ともすれば綺麗事に聞こえてしまったり、くすぐった過ぎる様な言葉もX21だからこそ嘘に聞こえないし、強い印象を加える事ができるんじゃないかという狙いではありましたが、実際に彼女達の歌声が入るとまた予想以上の仕上がりで、自分で書いたにもかかわらず思わず胸を締め付けられるような感覚に浸って聴いていて(笑)私にとって印象に残る作品になりました。

丸山:ここは是非「My Darling」と一緒に聴いてもらいたいですね。

日比野:同じ時間軸の物語だからね。

大西:
この曲のイントロって「My  Darling」のサビだしね。仕掛けが本当にいっぱいある。

渡辺:
その部分もミックスエンジニアの森元さんの機転で守られた部分ですが、この話はまたどこかで(笑)

丸山:
友だちでも、家族でも、恋人でもいいんですけど、思う側とそれを受ける側どちらの側面も描かれているし、聴く人それぞれの中でストーリーを作れる、とても大きな曲になった気がしています。正直、1曲だけで聴くのは損だなって(笑)。

大西:貴水さんの「Everyday」も合わせて3曲を聴くと世界観の広がりを感じてもらえるかと思います。
日比野:あとこの曲で使っているカノンは循環していくという意味でも使っていて、ディレクターと僕らの今回のシングル全体の裏テーマは「この想いは終わらず永遠に続いていく」でした。「デスティニー」を軸にして「Code of Canon」も「True Gate」も「仮面ライダービルドメドレー」も全てが新たな希望へのメッセージが溢れています。

渡辺:リミックスメドレーの「Evolution」のラストの歌詞もこの4曲を通して最後に聴くと、このチームとしてX21に伝えたかった事が凝縮されていると思います。

Mio Aoyama:最後はコンセプトアルバムみたいな作り方になってましたよね。とてもとても熱い現場でしたし、自分達の作った言葉の解釈や定義がどんどん広がっていくのを目の当たりにして、音楽作品もまだこういう作り方が出来るんだなと心が動かされました。

森月:作った側が言うのもおかしいかもしれませんが、収録されている4曲とも普通だったらシングルで出てもおかしくないクオリティの作品になっていると思うので、少しでも興味を持って頂けたら騙されたと思って聴いて頂きたいですよね。

総括PART1~『仮面ライダービルド』編

――『ビルド』での仕事は、現状これが最後だと思いますが、今一度思われることがあればお聞かせください。

清水:『仮面ライダービルド』では劇中歌のお手伝いになりましたが、それに特化したプロジェクトで作品を作るというのは当然他の機会には出来なかった事なので楽しめましたし刺激的でしたね。曲でも歌詞でも一つの方向に色んな視点が一度にテーブルに出揃うあたりは曲作りに関わる皆さんの『仮面ライダービルド』に対する思い入れの強さをとても感じられました。

Mio Aoyama:「仮面ライダー」といえば、非常に長く続いてきた歴史あるシリーズであり、それに関わることができるとは自分では思ってもみなかったので、とても光栄なことだと思っています。「仮面ライダー」の名前っていうのは、それこそ日本全国、誰でも知っているもので、外からの反響もすごいし、終わった後で、ジワジワと実感として湧いてきたところがありますね。

渡辺:僕は『エグゼイド』では劇伴、『ビルド』ではats-さん、清水さんと挿入歌を担当させていただきましたが、SNSとかでリアクションをリアルタイムでチェックしていると、曲を聴いてくれた方がキャラとダブらせていたりするんですよね。その劇伴とはまた違った感想を知ることができて、すごく刺激的でした。

Mio Aoyama:今の渡辺さんの良い話でひとつ思い出しましたよ。テレビシリーズでは印象的なセリフがいくつもあって、それを彷彿とさせる歌詞を書いたところ、ちゃんとファンの方が反応してくれて嬉しかったですね。

BOUNCEBACK竹内:それは嬉しいですよね。私もありました。

森月:「Burning My Soul」だと、「負ける気がしないよ」ですよね。

BOUNCEBACK(竹内): はい。でも実は、決めゼリフを調べる前に既に書いていたんですよ。

丸山:えーそうだったんですか!?

BOUNCEBACK(竹内):勿論、あらすじや背景は調べてから書き始めましたが、クローズマグマのテーマソングであると共に、当初はX21が歌う想定だったので「負ける気がしないよ」という女声でも違和感のないフレーズにしていたんです。書き上げた直後に、やはり決めゼリフを入れたいと思い、万丈龍我の「負ける気がしねぇ!」を知って、そのセリフそのままを入れ込むか悩みましたが、結果、『ビルド』のファンの方が、万丈のセリフだと受け止めてくださり、喜んでくださった。やっぱり作品が世に出てから、どれだけ盛り上がるのかって気になるじゃないですか。そういう意味では、幸せなお仕事でしたね。

森月:作詞した時点では、エボルという悪のライダーのテーマソングとは教えてもらっていましたが、具体的にどういうキャラになるかまでは分からない状態で書いていたんですよね。「逆さにした“LOVE”の文字が“EVOL”になる」とか、チェックしていたドラマとビルドの根本となるテーマをもとに想像で書いていた部分もありましたが、そこに気付いて下さるファンの方もいらっしゃって「ああ、書いておいて良かったな」と。そういう少ない情報の中での予言、想像みたいなところがありますね。
――1番では、LOVEがHATEに変わるという歌詞になってますね。

森月:これ、有名だと思っていたのですが、鏡にLOVEが映るとHateになる画像をネットで見たことがあって、それを意識して書いたんです。その遊びが生まれたのはたぶん、愛と憎しみって表裏一体で人間性を反映したものだからだと思うけど、おそらくエボルもビルド達と対峙した時にそういう見え方のキャラになるんじゃないかなと。

Mio Aoyama:ヘイトって小文字じゃないといけないんですよね。

森月:そうそう。あとはSNSで書かれていたけど、もっと流してほしかったと(笑)。特に「Evolution」はさっきも話した通り、二面性を歌っているのですが、通しでは使われなかったんですよね。そのキャラの個性が反映された歌ですし、オンエアを観ていて「ああ、ここで流して欲しいな」と思うこともありましたね。

日比野:それはもったいないですねぇ。

丸山:確かに「もうちょっと流して欲しい」ってなりますよね。そう思うからこそ音源で早く聴きたいってなるのかもしれません(笑)

――では、話を戻しまして、最後は、ats-さんからお言葉をいただければと思います。

ats-:普段、J-POPをやっている限りは、大半が恋愛ソングだったりするので、「戦って勝つぜ!」みたいな曲を書く機会はないんですよ。だけど『エグゼイド』、『ビルド』を通じて、そういう曲を多数作る機会をいただきました。実は今度、水樹奈々さんのために書かせていただいた新曲(※「WONDER QUEST EP」M1の「WHAT YOU WANT」)は、拳を突き上げるかのようなストレートな曲で、ある意味、僕自身の作風にも影響を与えるまでになったわけで、ストレートに頑張ろうぜ、元気出そうぜ、という部分を音楽で表現して行く、「ヒーローの魂」みたいな部分では、本当に勉強になりました。多分今後もここで得たスピリットは自分の中で生き続けていくのだろうなと思っています。

総括PART2~クリエイター編

――それでは、最後にこの座談会の締め括りとして、これまで『ビルド』、そしてX21に関わってきてのお気持ちを今一度うかがえればと思います。

森月:そもそも、こういう風に楽曲に関わってきたクリエイターが集まり、それぞれの想いや拘りについて語る機会って珍しいんですよ。それこそ昔は、CDのライナーノーツとかで読む機会がありましたが、今は歌詞くらいしか載ってないでしょう(笑)。まぁ、それはともかく、クリエイターの真意が果たしてちゃんと伝わっているのかな? と思う事もあるんですね。ですから、まずはこういう機会を持てたことがステキなことだと思っています。

BOUNCEBACK(河出):いきなりハードルをあげましたね(笑)。

BOUNCEBACK(竹内):「イイネ」を100個くらい押したいくらいです。

森月:私は作詞家なので、作詞の部分でしか、楽曲制作に関われないんですけど、メロディもそうだし、アレンジもそうだし、X21の歌はもちろん、ミックス……とたくさんの手によって1曲が作られていて、それも表題曲だけしか陽が当たらないことが多い中、c/wにも焦点を当てていただき、他のシングルのc/wと繋がってるとか、c/wにも様々な想いが込められている。そのことを、AMG Webの読者の皆さんに伝えることができたのではないかなと思います。

丸山:私は皆さんに比べると携わった部分は少ないのですが、自分自身も制作を振り返る事ができたし、この2回の連載を通じて、皆さんのお話をうかがって、自分も大いに共感できて、一緒に作りましたと言える、そのことが何より嬉しいなって思いました。

渡辺:僕もこういう機会がはじめてで、キャスさんが仰られたように、確かに昔はライナーノーツにクリエイターの言葉が書かれたりしていましたよね。僕としては、今回の連載を読んで、少しでも作詞家や作曲家を志す人が増えてくれたらなと。まぁ、ライバルにならない程度に(笑)。

大西:(笑)。
BOUNCEBACK(竹内):確かに皆さん仰っている通り、こうしてシングルについては話すのは初めての機会で、非常に楽しい時間でしたね。とにかく自分が関わる以上は、ホントにいい作品にしたいと思っていて、自分ももちろん一生懸命作っているんだけど、皆さん同じように熱い想いで作られていて、表題曲のみならず、「デスティニー」に入ってる曲を一人でも多くの人に聴いてもらいたい。そういう想いが余計に強くなりました。

丸山 :ですよね。今回の対談で収録された曲がけっこう長いスパンで作られていると知ったのですが、「True Gate」と「デスティニー」で声色が違うなと思っていた事が腑に落ちました。確実に彼女たちの成長がそこにはあって。この先もどんどん変化が続いて行くと思うし、だからこそ今の彼女たちをリアルに感じてもらいたいなと思うんですよね。

森月:いや、本当にそうですね。広がりや深みみたいなものに意識して、もっともっと聴いてもらえれば、そのほうが楽しいと思うし、彼女達にはまだまだ可能性があるから、ファンの方がファンじゃない人にも伝えていってくれたら嬉しいですね。

BOUNCEBACK(竹内):まだ聴いたことがない人もいると思うので、そういう方面にも届けばいいなと思いますね。

清水:X21作品は今まで何曲か関わらせて頂いていますが最近の作品はより彼女達のタレント性と楽曲のバランスがとれてきている印象があります。そこにはやはりデビュー当時から成長していく彼女達を感じながら詞曲にそこを反映させてあげようとするクリエイターチームの想いの結実があるんだと思います。

日比野:僕が最近のX21のシングルに関して、何を伝えたいか。一言でいえば、非常に多くの人たちの熱い想いが詰まったシングルだということです。そしてそれが、リスナーの方に届く時に、ひとつの曲、およそ4分の曲として凝縮されているわけですが、たとえば、歌が複数のメンバーがひとつに纏まって聴こえてくるのと同じように、作詞家の世界、作曲、編曲家の想い、そしてディレクターの意図と、個々がバラバラにならず、ものすごいエネルギーがひとつのベクトルでまとまっている。それが届くといいなと思います。
leonn:今回、まさにひとつのベクトルに向けてそれぞれの力を集結できることによって、互いが互いの表現を強めることができたのではと思います。足し算ではなく掛け算式に広がるチームプレイの可能性を感じました。

渡辺:X21に関しては、今回クリエイターチームでできることを全力で全てやったつもりです。それだけに今まで以上に多くの人に届いてほしいですね。あとはメンバーが、楽曲をどう育てていってくれるのかに期待したいです。

ats-:僕は今回、直接関わってないけど、こうやってホームに戻ってきた彼女たちは、とても清楚で若々しく、カワイイんだなぁという印象ですね。それは皆さんが作られたメロディやアレンジ、歌詞も含めての話で、『ビルド』での激しく強いサウンド、メロとは全然違いますよね。僕は随分前にX21のために「絶対ヒロイン」という曲を提供していて、『ビルド』で久々に彼女たちと再会したんです。そこで以前とは格段に違う成長ぶりに驚き、さらに「デスティニー」とその収録曲を聴き、楽曲に応じてきちんと演じ分けができるメンバーだということが分かったし、クリエイターの皆さんもまた、引き出しをたくさん持っている。そういう意味でも、類稀な可能性を感じさせますね。

大西:僕はX21には何曲か自分の曲を歌ってもらいましたが、「デスティニー」が出来た後、無性に作曲をしたデビュー曲の「明日への卒業」が聴きたくなりました。その後で前作c/wの「明日への卒業2017」を聴いて確信したのですがX21のサウンドカラーがこのシングルで確立しましたよね。

桑谷:私もそれは感じました。私はコーラスだけではなくて「席替えウインク」や「Who is X!?」などの作曲もさせて頂いて色々な側面から彼女達の作品に関わってきたつもりですが、音に完成した感を強く感じるんですよね。

Mio Aoyama:既に皆さんが語っていらっしゃるように全ての力が凝縮されたシングルですよね。僕はデビュー曲から関わっていますが、どんどん進化を続けていて、『ビルド』の挿入歌とはまた違う顔を見せています。本当にとどまるところを知らない勢いで、次はまた違った状態になってると思うのですが、逆にいえば、この瞬間というのは止めることができず、今の彼女達を楽しめるのは、まさにこの1枚しかないんです。ですから、その今を生きている彼女たちの魅力がギュッと詰まってる、この1枚をリアルタイムでとことん味わってもらいたいです。
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<告知2>
8月15日(水)リリース浜崎あゆみアルバム「TROUBLE」収録曲であり、
話題となった「AX_WAT_516 SMZ-ATS_arr」こと「æternal」の作曲を渡辺徹、編曲を清
水武仁と佐藤あつし(ats-)が担当。珠玉の王道ミディアムバラードとなっています。必聴です。

8月29日(水)リリースAAAアルバム「COLOR A LIFE」では、全曲tearbridge productionクリエイターが参加。日経エンタテインメント!のミニインタビューでats-、森月キャスが語った作品をはじめ、個性溢れる作品が収められています。要チェック!!

9月26日(水)リリース水樹奈々シングル「WONDER QUEST EP」M1「WHAT YOU WANT」を作曲ats-、編曲:ats-,清水武仁&渡辺徹が担当!! 2016年から続いてきたats-,清水武仁&渡辺徹 3人での活動の集大成的なロックナンバーです。
via www.youtube.com

水樹奈々「WHAT YOU WANT」試聴動画

<告知3>
貴水博之
NEW ALBUM『Gimmick Zone』 8月22日(水)発売!!
大好評につき品切れ店続出!!! 店頭在庫が無い場合は各店舗様までお問い合わせ下さい。
NEW ALBUM『Gimmick Zone』を引っ提げてのツアー[8月26日〜10月27日]開催!
http://www.guanbarl.jp/LINKS/takami/liveht.html

■品番:GNS-1010
■価格:3,500円+税
【店頭特典】 貴水博之と仮面ライダークロノスの両面写真クリアファイル
*特典は先着順となります。なくなり次第終了となりますので、ご了承ください。
*各種オンラインショップは特典付与対象外となります。
*特典付与対象外の店舗もございますので、必ず予約・購入時にご確認ください。
<告知4>
X21
New Single『デスティニー』 9月19日(水) 発売!!
当連載で追いかけ続けてきたats-,清水武仁&渡辺徹Feat.AXL21として歌唱している『仮面ライダービルド』挿入歌「Ready Go!!」、「Evolution」に「Burning My Soul」を追加したスペシャルリミックス(リアレンジ)音源をボーナストラックとして初回限定生産盤B(AVCD-94143)に収録!!
初回限定生産盤Bに収録される楽曲の作家、ミュージシャンクレジットを公開!!
■デスティニー
作詞:森月キャス 作曲:大西克巳 編曲:日比野裕史×渡辺徹
Drums:山木秀夫 Guitars,Bass & Programming:日比野裕史
Keyboards & Programming:渡辺徹
Trumpet:佐々木史郎 AltoSax:米田裕也 Trombone:忍田耕一
Strings:矢野小百合ストリングス
Violin:矢野小百合,加藤えりな,柳原有弥 Viola:三木章子
Chorus:桑谷実沙&実谷なな

■Code of Canon
作詞:leonn 作曲:丸山真由子,渡辺徹,日比野裕史,大西克巳 編曲:日比野裕史×渡辺徹
Guitars & Programming:日比野裕史 Keyboards & Programming:渡辺徹
Chorus:竹内浩明,桑谷実沙&実谷なな

■True Gate
作詞:BOUNCEBACK 作曲:BOUNCEBACK 編曲:渡辺徹×日比野裕史
Keyboards & Programming:渡辺徹 Guitars,Bass & Programming:日比野裕史
Chorus:桑谷実沙&実谷なな

『仮面ライダービルド』挿入歌「Ready Go!!」「Evolution」を含むスペシャル音源 、「Burning My Soul」も収録決定!!

■Ready Go!!~Burning My Soul~Evolution
~Accelerated X Linking 21st build mix~
ats-,清水武仁&渡辺徹 Feat.AXL21

作詞:Mio Aoyama,BOUNCEBACK,森月キャス
作曲:ats-,清水武仁&渡辺徹 編曲:ats-,清水武仁&渡辺徹
Sound Produce:Avex Management Inc.,岩渕優輝
Remix:ats-  
Chorus:ats-,桑谷実沙&実谷なな Keyboards & Programming:ats-  
Guitars & Programming:清水武仁 Keyboards & Programming:渡辺徹

詳細な収録情報についてはX21オフィシャルサイトhttp://avex.jp/x21/をご覧ください。

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