2023/02/02公開 ニュース

古坂大魔王、ピコ太郎のPPAPはアップサイクルで生まれた!? 「アイデアや思考はいつでも生き返るんです」

タレントの古坂大魔王が1月31日(火)、都内で開催された"美容業界のアップサイクルプロジェクト"「BrandX(ブランドクロス)」の発表会に登場。

『Brand X(ブランドクロス)』は、すてられる価値を救い、クロスさせ、蘇らせるアップサイクルプロジェクトで、
業者間のネットワークやノウハウを駆使し、本来すてられてしまう質の高い原料や容器などの「余剰原材料」を徹底した品質管理と使う楽しさを加えるデザインで蘇らせることを目的に立ち上がった。

古坂は本プロジェクトに対して、
「元々はサステナビリティに一切興味のない人生でした。青森出身ということもあり、自然が壊されているという問題にも、青森には自然しかないんだけど、と思っていたんです。」と、当時の心境を打ち明けたが、
古坂がプロデュースするピコ太郎が、2017年外務省からの要請によりSDGs推進大使となり(※現在は任期満了)、意識が変わっていったという。

「ピコ太郎さんがSDGs推進大使になって、タイのごみ処理島に行ったりとか、様々な活動をやっているうちに感じたのは、やっぱり物事を知らないと興味が出ないという事です。
僕たちやっぱり見てみぬふりをしているもので、ゴミの問題はわかりやすいですが、ジェンダー問題だったりとか、戦争とか貧困、教育など問題は沢山あるんですね。こういうことに面白いと思って、関心を持ってから本当に重要だなと気づきました。その時に子どもも生まれたので、興味と意識が段々と深まっていきました。」と話した。

発表会では、本プロジェクトのテーマである「アップサイクル」にちなんで、
今まで作ったけれども世の中に出なかったネタや音楽の行方はどうなっているのかを聞かれると、
「ほとんど腐って死んでいます。笑」と会場を笑わせつつも、
「でも、1997年くらいに作ったテクノ体操というコントがあって、そのコントのトラックが実はPPAPの大元だったんですね。
その後、千葉の公園でたまたまピコ太郎と出会いまして、ピコ太郎にPPAPを歌わせたら、ああなっちゃた。
つまり思考やネタに関しては、僕の中で腐っているだけで、その腐っている部分にピッと、スポイトで水を入れるとすぐに生きるんですよ。アイデアは腐って死んでいたとしても、いつでも生き返るんです。」と、PPAPの意外な誕生秘話を絡めながら、力強く語った。

また、古坂がSDGsについて普段から取り組んでいることについては、
「世の中やっぱり面倒くさいことってあるんですよ。その面倒くさいことに取り組んでいくために必要なことは何かと考えると、知識だと思うんですね。
なので、エデュケーションがSDGsの4の目標(4.質の高い教育をみんなに)にも入っていますが、教育ですね。
その教育は、先生の言うことを聞くことだけでなく、毎日の会話自体が教育だと思っています。
タクシーに乗った時に、タクシーの運転手さんが話した一言にも「ほう!」と、学びを覚えるんです。
言葉を変えれば"学び"かもしれません。もしかすると、カタカナの"マナビ"かもしれません。
そのように考えられると、人の粗を探す人生から良いところを探す人生に変わっていけるんじゃないかなと思っています。僕ももうすぐ50歳なので、そういったところを若い人たちに教えていければいいかなと思っています。」と噛み締めるようにコメントした。

最後に古坂は本プロジェクトに対して、「BrandX(ブランドクロス)は、本当に面白いです!」と、ハツラツと話すと、
「成長だけが真実であるということだけではない、持続していくというところにこそ意味があると。これはFunnyではなく、Interestingですね。」とこれからの同プロジェクトへの展開への期待を口にした。

BrandXは、数量限定の新商品を毎月連続発売するとのことで、1月31日より第一弾の商品として、UVクリームや美容液、プロテインなど6種類が発売された。

美容業界のアップサイクルという新しい概念が、どのように世の中に広がっていくのか、今後の展開に要注目だ。

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