2022/06/09公開
ニュース
D.LEAGUE CHAMPIONSHIP 見事準優勝!avex ROYALBRATSをレポート
ついに最終決戦の日がやってきた。2022年11月に幕開けした「第一生命D.LEAGUE21-22」も約半年間に及ぶレギュラーシーズンの戦いを終え、6月5日にチャンピオンシップ(以下CS)を迎えた。CSへの出場を果たしたのは、SEGASAMMY LUX(以下LUX)、FULLCAST RAISERZ(以下RAISERZ)、KOSE 8ROCKS(以下8ROCKS)、avexROYALBRATS(以下aRB)、SEPTENI RAPTURES(以下RAPTURES)、dip BATTLES(以下BATTLES)の6チーム。この中から今シーズンの王者が決定するわけだが、我らaRBは昨シーズンの王者ということもあり、その称号を引き継ぐことができるのかにも注目が集まる。
まずは準決勝進出を賭けた1st Trial MatchでaRBとRAPTURESが対戦。OLD SCHOOLからNEW SCHOOLまで網羅したオールラウンダーとも言える実力派集団RAPTURESは、その強みを作品中に凝縮した自由でグルーヴィーでのびのびとした、RAPTURESらしいダンスで魅了。対するaRBはというと、上下スーツにハットという出で立ちで登場。いわゆる『コレオグラフィ』と呼ばれるaRBの真骨頂とも言えるスタイルが、ここにきて全面に打ち出されてきた印象だ。
冒頭のShiggyの演技から一気に引き込まれる。彼の仕草、表情、目線の一つひとつにこれから始まるストーリーへの期待が高まる。ハットを被ると同時に流れるトラックのタイミングも完璧で、そこからはもう終始目が釘付け。鳥肌が止まらなかった。フォーメーションの豊かな展開だけでなく、トラックも次から次へと表情が変化していく。エモーショナルなギターが鳴り響いていたかと思えば、ヒューマンビートボックスになったり。音ハメも随所に見られ、特にヒットを打つシーンに何度もゾクッとさせられた。音も振りも“攻め”と”抜き”のさじ加減が絶妙で緩急がえげつない。メンバー2人によるアクロバティックな大技が決まったかと思えば、すぐに再度ミディアムスローな曲調に変わるという急展開ぶり。さらにハットやスカーフを駆使したリスキーな技や、椅子を使うなどの小物使いも秀逸。それをミスなくやってのけるのが本当にすごい。
普段のaRBがわりとコミカルで明るい印象なだけに、今作で見せた大人のムードたっぷりなギャップにもやられてしまった。会場から漏れる歓声からも、観る者を作品の世界観に引き込み夢中にさせているのがうかがえた。
そして結果は、審査員もオーディエンスポイントも満場一致でaRBの圧勝となった。ジャッジを務めたTAKAHIRO氏は「RAPTURESに対してaRBは決まり画が多かった。冒頭の静かに始まる演技や、小物を使うシーン、音だけで踊るシーンなどがあり、自分たちと観客をどう盛り上げるのかを考えられた構成作りが素晴らしかった。それを深めていく完成度も素晴らしかった」と評価。
まずは1勝しセミファイナルへの進出を決めた。その後行われた2nd Trial MatchではBATTLESと8ROCKSが対戦。8ROCKSが8票を獲得して勝利し、セミファイナルへと駒を進めた。
まずは準決勝進出を賭けた1st Trial MatchでaRBとRAPTURESが対戦。OLD SCHOOLからNEW SCHOOLまで網羅したオールラウンダーとも言える実力派集団RAPTURESは、その強みを作品中に凝縮した自由でグルーヴィーでのびのびとした、RAPTURESらしいダンスで魅了。対するaRBはというと、上下スーツにハットという出で立ちで登場。いわゆる『コレオグラフィ』と呼ばれるaRBの真骨頂とも言えるスタイルが、ここにきて全面に打ち出されてきた印象だ。
冒頭のShiggyの演技から一気に引き込まれる。彼の仕草、表情、目線の一つひとつにこれから始まるストーリーへの期待が高まる。ハットを被ると同時に流れるトラックのタイミングも完璧で、そこからはもう終始目が釘付け。鳥肌が止まらなかった。フォーメーションの豊かな展開だけでなく、トラックも次から次へと表情が変化していく。エモーショナルなギターが鳴り響いていたかと思えば、ヒューマンビートボックスになったり。音ハメも随所に見られ、特にヒットを打つシーンに何度もゾクッとさせられた。音も振りも“攻め”と”抜き”のさじ加減が絶妙で緩急がえげつない。メンバー2人によるアクロバティックな大技が決まったかと思えば、すぐに再度ミディアムスローな曲調に変わるという急展開ぶり。さらにハットやスカーフを駆使したリスキーな技や、椅子を使うなどの小物使いも秀逸。それをミスなくやってのけるのが本当にすごい。
普段のaRBがわりとコミカルで明るい印象なだけに、今作で見せた大人のムードたっぷりなギャップにもやられてしまった。会場から漏れる歓声からも、観る者を作品の世界観に引き込み夢中にさせているのがうかがえた。
そして結果は、審査員もオーディエンスポイントも満場一致でaRBの圧勝となった。ジャッジを務めたTAKAHIRO氏は「RAPTURESに対してaRBは決まり画が多かった。冒頭の静かに始まる演技や、小物を使うシーン、音だけで踊るシーンなどがあり、自分たちと観客をどう盛り上げるのかを考えられた構成作りが素晴らしかった。それを深めていく完成度も素晴らしかった」と評価。
まずは1勝しセミファイナルへの進出を決めた。その後行われた2nd Trial MatchではBATTLESと8ROCKSが対戦。8ROCKSが8票を獲得して勝利し、セミファイナルへと駒を進めた。
セミファイナルでの対戦相手はレギュラーシーズンを制した強敵LUX。ここでのaRBの作品は、なんとROUND.12でaRB史上最高得点を叩き出した「工事現場ネタ」のオマージュ!? いやオマージュというかグレードアップさせたもの。あの最高傑作ネタにさらに磨きをかけて挑んできたのだ。出演メンバーも変わり、衣装も構成もバージョンアップ。ROUND.12であんなに何度も繰り返し観たというのに、全く見飽きない。会場からも歓声が沸いていた。
対するLUXは、衣装もヘア&メイクもバチバチに決めて超強気な「ビースト」ネタで攻めてきた。アグレッシブなダンスと演出による徹底した世界観が圧巻だった。どちらが勝ってもおかしくないこの勝負の行方は一体どうなるのか……!?
ジャッジの結果がまたすごかった。なんと4対4という大接戦からの、最後の1票はオーディエンス票を勝ち取り見事aRBに軍配が上がったのだ。こんなドラマのようなジャッジ展開があるとは。この結果にaRBメンバーたちも大歓喜。涙ぐむメンバーもいた。
レギュラージャッジのテリー伊藤氏は「楽しいダンスとかっこいいダンスの対決だったが、これって比べようがない。aRBを今シーズンずっと見てきて、彼らは時代を変えているような感じがする。ダンスって“かっこいい”よりも”楽しい”が先に来るんだということを観ている側も感じ取ったと思う」とコメント。
aRBは強敵LUXとの大一番の対決を制し、ファイナル進出が決定した。
続くセミファイナル2nd Matchでは8ROCKSとRAISERZが大激突。JAZZYなトラックで大人の余裕すら感じさせる新たなBREAKIN’スタイルを魅せた8ROCKSに対し、RAISERZはエナジーほとばしるド直球のKRUMPで挑んだ。結果は8対1で8ROCKSが圧勝し、ファイナルでaRBとの対戦が決まった。
「コレオグラフィ」と「BREAKIN’」という対極とも言えるジャンルの対決。ファイナルでaRBが用意したのは、実にハッピーな作品だった。衣装もブライトカラーで揃えられたラフでシンプルなもの。小道具は一切なし。体だけでダンスの楽しさを存分に表現してきたのだ。ハッピームード全開なトラックにのせ、笑顔で心から楽しそうに全身全霊で踊るメンバーたち。そこだけに注目してしまいそうになるが、めまぐるしく展開するフォーメーションはさすがだし、振りの細かさ、スタイリッシュさはaRBにしか創り出せないものだし、サラッと踊っているように見えるがスキルの高さも見逃してはいけない。
シーズン開始前に、新生aRBチームディレクターに就任したYuta Nakamuraにインタビューをした際に言っていた言葉を思い出した。「勝ちにこだわることも大事だけど、とにかくダンスの楽しさを届けたい。そのためにも自分たちが楽しむことが何よりも大事」。また「人間性や心地良さ」がチームの魅力だとも話していた。ファイナルという大舞台で、この原点回帰とも取れるaRBの真髄をここまでシンプルに魅せてきたその心意気に、Yutaが込めたメッセージに胸が熱くなり、涙した。今作のトラックタイトルが「We」であることにも泣けた。「We」にはメンバーはもちろん、ファン、スタッフ、家族などaRBを取り囲む全ての人が含まれているのだろう。踊り終えたメンバーたちは清々しい晴れやかな表情をしていて、その姿にもまた涙。
対する8ROCKSは、今シーズンで退団を表明しているディレクター兼リーダーのISSEIを有終の美で送り出そうという気合いがビシビシと伝わっていた。ファイナルの舞台で持ってきたのは、これぞBREAKIN’! な圧倒的なショー。世界クラスのスーパーハイスキル軍団である彼らの持つ全スキルを詰め込み、余すところなく魅せてきた印象だ。筋肉をコントロールする肉体派ではあるものの、エンターテイメントとしても長けていて、また彼ら自身もaRBと同じく楽しそうにパフォーマンスしているのがとてもよかった。
対するLUXは、衣装もヘア&メイクもバチバチに決めて超強気な「ビースト」ネタで攻めてきた。アグレッシブなダンスと演出による徹底した世界観が圧巻だった。どちらが勝ってもおかしくないこの勝負の行方は一体どうなるのか……!?
ジャッジの結果がまたすごかった。なんと4対4という大接戦からの、最後の1票はオーディエンス票を勝ち取り見事aRBに軍配が上がったのだ。こんなドラマのようなジャッジ展開があるとは。この結果にaRBメンバーたちも大歓喜。涙ぐむメンバーもいた。
レギュラージャッジのテリー伊藤氏は「楽しいダンスとかっこいいダンスの対決だったが、これって比べようがない。aRBを今シーズンずっと見てきて、彼らは時代を変えているような感じがする。ダンスって“かっこいい”よりも”楽しい”が先に来るんだということを観ている側も感じ取ったと思う」とコメント。
aRBは強敵LUXとの大一番の対決を制し、ファイナル進出が決定した。
続くセミファイナル2nd Matchでは8ROCKSとRAISERZが大激突。JAZZYなトラックで大人の余裕すら感じさせる新たなBREAKIN’スタイルを魅せた8ROCKSに対し、RAISERZはエナジーほとばしるド直球のKRUMPで挑んだ。結果は8対1で8ROCKSが圧勝し、ファイナルでaRBとの対戦が決まった。
「コレオグラフィ」と「BREAKIN’」という対極とも言えるジャンルの対決。ファイナルでaRBが用意したのは、実にハッピーな作品だった。衣装もブライトカラーで揃えられたラフでシンプルなもの。小道具は一切なし。体だけでダンスの楽しさを存分に表現してきたのだ。ハッピームード全開なトラックにのせ、笑顔で心から楽しそうに全身全霊で踊るメンバーたち。そこだけに注目してしまいそうになるが、めまぐるしく展開するフォーメーションはさすがだし、振りの細かさ、スタイリッシュさはaRBにしか創り出せないものだし、サラッと踊っているように見えるがスキルの高さも見逃してはいけない。
シーズン開始前に、新生aRBチームディレクターに就任したYuta Nakamuraにインタビューをした際に言っていた言葉を思い出した。「勝ちにこだわることも大事だけど、とにかくダンスの楽しさを届けたい。そのためにも自分たちが楽しむことが何よりも大事」。また「人間性や心地良さ」がチームの魅力だとも話していた。ファイナルという大舞台で、この原点回帰とも取れるaRBの真髄をここまでシンプルに魅せてきたその心意気に、Yutaが込めたメッセージに胸が熱くなり、涙した。今作のトラックタイトルが「We」であることにも泣けた。「We」にはメンバーはもちろん、ファン、スタッフ、家族などaRBを取り囲む全ての人が含まれているのだろう。踊り終えたメンバーたちは清々しい晴れやかな表情をしていて、その姿にもまた涙。
対する8ROCKSは、今シーズンで退団を表明しているディレクター兼リーダーのISSEIを有終の美で送り出そうという気合いがビシビシと伝わっていた。ファイナルの舞台で持ってきたのは、これぞBREAKIN’! な圧倒的なショー。世界クラスのスーパーハイスキル軍団である彼らの持つ全スキルを詰め込み、余すところなく魅せてきた印象だ。筋肉をコントロールする肉体派ではあるものの、エンターテイメントとしても長けていて、また彼ら自身もaRBと同じく楽しそうにパフォーマンスしているのがとてもよかった。
両チームとも笑顔で踊りきったファイナルステージを終え、いよいよ今シーズンの王者が決まる、ジャッジの時ーー。結果は7対2で8ROCKSが2代目チャンピオンの座に輝いた。
決闘を終えたaRBリーダーのJUMPEIがその胸中を話した。「とにかく疲れた。めちゃくちゃ悔しい。僕の先生の教えで言うと2位って負けの代表。だけどこのメンバーで最後の作品をこのステージで踊れたことがよかった。それとサポートしてくれてるたくさんの人たちの支えがあって僕たちはここに立てているので、その人たちに恩返しができたらいいなと思う」。第一声で発した「疲れた」という言葉に、これまでの長い戦いの苦労が込められているようだった。肉体的な疲れだけでなく、精神的にも疲弊していたはずで、この瞬間にやっとそれらから解放されたのだろう。
それは全チームに言えることで、D.LEAGUEというあまりにも険しくシビアなプロのダンスリーグで、休む間もなく作品を創り出し続けなければならないプレッシャーと、勝たなくてはならないプレッシャーは想像するだけで胸が苦しくなる。当然身体も酷使し続けるわけで、何度も限界を超えそうになるのではないか。全てのDリーガーたちに労いと感謝とリスペクトを送りたい。
ダンスってこんなにも人の心を動かせるもので、こんなにも本気で取り組んでいるダンサーたちがここにいること。それを多くの人に知ってもらいたい。「D.LEAGUE」というものがもっともっと世間に広く認知されて、ダンサーがさらに地位向上することを願っているし、彼らに憧れてダンサーを目指す子供たちが増えることにも期待したい。
こうして約半年間に渡って繰り広げられてきた「第一生命D.LEAGUE21-22」が幕を閉じた。10月から始まる22−23シーズンからは新たに1チームの参戦が決まり、最終形態となる全12チームで戦っていくこととなる。来シーズンはどんなドラマが展開されるのだろうか。まずはそれまで充分に休養してもらい、さらにパワーアップした姿でD.LEAGUEを盛り上げてくれるのを楽しみに待とう。
※CHAMPIONSHIPの様子は下記よりご覧頂けます。
FINAL:https://www.youtube.com/watch?v=t7qBM7Es5iU
SEMI FINAL:https://www.youtube.com/watch?v=Nq8LKbw4ZMM
Trial Match:https://www.youtube.com/watch?v=dOvxIHwQU7I
決闘を終えたaRBリーダーのJUMPEIがその胸中を話した。「とにかく疲れた。めちゃくちゃ悔しい。僕の先生の教えで言うと2位って負けの代表。だけどこのメンバーで最後の作品をこのステージで踊れたことがよかった。それとサポートしてくれてるたくさんの人たちの支えがあって僕たちはここに立てているので、その人たちに恩返しができたらいいなと思う」。第一声で発した「疲れた」という言葉に、これまでの長い戦いの苦労が込められているようだった。肉体的な疲れだけでなく、精神的にも疲弊していたはずで、この瞬間にやっとそれらから解放されたのだろう。
それは全チームに言えることで、D.LEAGUEというあまりにも険しくシビアなプロのダンスリーグで、休む間もなく作品を創り出し続けなければならないプレッシャーと、勝たなくてはならないプレッシャーは想像するだけで胸が苦しくなる。当然身体も酷使し続けるわけで、何度も限界を超えそうになるのではないか。全てのDリーガーたちに労いと感謝とリスペクトを送りたい。
ダンスってこんなにも人の心を動かせるもので、こんなにも本気で取り組んでいるダンサーたちがここにいること。それを多くの人に知ってもらいたい。「D.LEAGUE」というものがもっともっと世間に広く認知されて、ダンサーがさらに地位向上することを願っているし、彼らに憧れてダンサーを目指す子供たちが増えることにも期待したい。
こうして約半年間に渡って繰り広げられてきた「第一生命D.LEAGUE21-22」が幕を閉じた。10月から始まる22−23シーズンからは新たに1チームの参戦が決まり、最終形態となる全12チームで戦っていくこととなる。来シーズンはどんなドラマが展開されるのだろうか。まずはそれまで充分に休養してもらい、さらにパワーアップした姿でD.LEAGUEを盛り上げてくれるのを楽しみに待とう。
※CHAMPIONSHIPの様子は下記よりご覧頂けます。
FINAL:https://www.youtube.com/watch?v=t7qBM7Es5iU
SEMI FINAL:https://www.youtube.com/watch?v=Nq8LKbw4ZMM
Trial Match:https://www.youtube.com/watch?v=dOvxIHwQU7I
【Dリーグ】CHAMPIONSHIP FINAL / avex ROYALBRATS
第一生命 D.LEAGUE 21-22 Season 完!!
— avex ROYALBRATS (@avex_ROYALBRATS) June 5, 2022
たくさんの愛と幸せをありがとうございました💙💎@dleague_jp #avexROYALBRATS#DLEAGUE #Dリーグ#CHAMPIONSHIP pic.twitter.com/CEh0C5V0Kv