2018/10/19公開
ニュース
MONKEY MAJIK「ウマーベラス」スペシャルインタビュー(後編)
目次
サンドウィッチマンとのコラボ楽曲「ウマーベラス」が話題沸騰中の宮城県在住の4ピースロックバンド・MONKEY MAJIKから、今回はメンバーのブレイズとディックにその楽曲制作の裏側インタビュー。avex management web限定のインタビューカットと合わせて、前編・後編の2回にわたってお届けします。(後編)
笑いをこらえきれないといえば、「ウマーベラス」のミュージック・ビデオがまた強烈なインパクトだ。デコラティブなコスチュームは、あのギンギンギラギラだった70年代のアース・ウィンド&ファイアーそのもの。映像に盛んに出てくるピラミッド型モチーフも、アースのアルバム『太陽神』を彷彿とさせる。そんな派手なコスプレにもかかわらず、MONKEY MAJIKのメンバーにもサンドウィッチマンにもスノッブさはまったくなく、心底ピュアに大真面目。二組の人柄と相まったそこに、ジワジワくるのだ。
ブレイズ「MVは間違いなくアースのオマージュです。あの時代においてあのファッションはカッコよかったけど、今、振り返るとクスッとしちゃう。いいコメディになります(笑)。というわけで、東京在住のカナダ人監督にお願いしました。彼が描いてきたコンセプトを見たら、期待通り“天才”だったので、“やろう、やろう!”とみんなで盛り上がりました」
ディック「監督のイメージがハッキリあったおかげで、MONKEY MAJIKもサンドウィッチマンさんもどちらかの世界に寄るのではなく、まったく新しい場所に集合するという感じになりました」
ブレイズ「ファッションもダンスも映像の色もクレイジーですよね。いったいどの時代なの? というような(笑)」
まさに、レトロなんだか近未来なんだかわからない。そのちょっとマンガちっくなところも含めて、子供から大人までが一緒に楽しめるエンターテインメントになっている。案の定、このMVが8月末にYouTubeに公開されるや視聴者数は伸び、アッという間に200万ビューを突破。現在もその数を伸ばし続けている。
ディック「実感はないですね。なんかこう変身してあそこに出たという感覚なので。もしかしたら、好きになってくれた人がクセになって、何百回も見てるんじゃないかなって思ってます(笑)」
ブレイズ「たしかに。ま、でも、たまに街角であのMVを見かける現状だけで、もう十分気持ちいいです(笑)」
ディック「我々が普段やってる音楽より今回はかなり日本向けとい言っていいと思うんですけど、YouTubeには海外の人からのコメントも多い。なんか面白い現象ですよね」
ブレイズ「そう。今回はなんかすべてがヘンです(笑)」
ディック「監督のイメージがハッキリあったおかげで、MONKEY MAJIKもサンドウィッチマンさんもどちらかの世界に寄るのではなく、まったく新しい場所に集合するという感じになりました」
ブレイズ「ファッションもダンスも映像の色もクレイジーですよね。いったいどの時代なの? というような(笑)」
まさに、レトロなんだか近未来なんだかわからない。そのちょっとマンガちっくなところも含めて、子供から大人までが一緒に楽しめるエンターテインメントになっている。案の定、このMVが8月末にYouTubeに公開されるや視聴者数は伸び、アッという間に200万ビューを突破。現在もその数を伸ばし続けている。
ディック「実感はないですね。なんかこう変身してあそこに出たという感覚なので。もしかしたら、好きになってくれた人がクセになって、何百回も見てるんじゃないかなって思ってます(笑)」
ブレイズ「たしかに。ま、でも、たまに街角であのMVを見かける現状だけで、もう十分気持ちいいです(笑)」
ディック「我々が普段やってる音楽より今回はかなり日本向けとい言っていいと思うんですけど、YouTubeには海外の人からのコメントも多い。なんか面白い現象ですよね」
ブレイズ「そう。今回はなんかすべてがヘンです(笑)」
「ウマーベラス」を入り口にして、MONKEY MAJIKを知らなかった人たちがその音楽に興味を持ったり、あるいは、若い世代がこの曲の向こうに透けて見えるファンク・バンドを聴く機会になったりするのかもしれない。ちなみに、サビ前の「♪ア〜ア」というコーラスからは、シックの「ル・フリーク」を、「ドーナツ カステラ 柿の種」という調子のいいリズムからは、「♪ブーラカラカラカブーラカラ」でお馴染みのスライ&ザ・ファミリー・ストーンの「ハイヤー!」を思い出したりもした。もっと言うと、ピンク・レディー「ウォンテッド(指名手配)」の「♪ある時アラブの大富豪」も。と、このへんは個人の感想だが。
ブレイズ「ついこの前、若い人が初めて昔のバンドを聴いたときのリアクションを見るというYouTubeチャンネルを見つけて、休憩がてら見てたんです。たとえば、全然知らなかったクイーンの<ボヘミアンラプソディ>を初めて聴いて、“何これ、カッコいい”と若者が感動する姿が面白かった。そんな感じで、<ウマーベラス>をきっかけに古き良き音楽に触れてもらえたらうれしいですね」
ディック「ホント、いい時代になりましたよね」
ブレイズ「僕がまだカナダで俳優をやってた頃、コメディ的な役どころをよく演じてたんですね。だからというわけではないんですけど、僕にとってコメディとエデュケーションはとても大事なもの。笑いながら楽しく勉強できたら、人生最高ですよね」
ディック「ま、カロリーゼロ理論というのは、エデュケーションとしては間違ってると思うけど(笑)」
ブレイズ「ついこの前、若い人が初めて昔のバンドを聴いたときのリアクションを見るというYouTubeチャンネルを見つけて、休憩がてら見てたんです。たとえば、全然知らなかったクイーンの<ボヘミアンラプソディ>を初めて聴いて、“何これ、カッコいい”と若者が感動する姿が面白かった。そんな感じで、<ウマーベラス>をきっかけに古き良き音楽に触れてもらえたらうれしいですね」
ディック「ホント、いい時代になりましたよね」
ブレイズ「僕がまだカナダで俳優をやってた頃、コメディ的な役どころをよく演じてたんですね。だからというわけではないんですけど、僕にとってコメディとエデュケーションはとても大事なもの。笑いながら楽しく勉強できたら、人生最高ですよね」
ディック「ま、カロリーゼロ理論というのは、エデュケーションとしては間違ってると思うけど(笑)」
カップリングの「The Sandwich Man」は、20周年記念として開催されている「サンドウイッチマン ライブツアー2018」のオープニング曲。こちらは「テケテケテケテケ」というギターの音色も含めてベンチャーズへのオマージュだ。でも、メロディと歌は強烈に「今」。MONKEY MAJIKの音楽的センスにうならずにはいられない。サンドウィッチマンに向けた珠玉の友情ソングでもある。
ブレイズ「20周年に相応しいスペシャルな曲にしようと思って、最初はインストゥルメンタルを考えてたんですけど、作っていくうちにいいメロディが浮かんだので、これは歌わなきゃもったいないなと。ウチらも18年間やってきてるので、お客さんからの愛とか、演るほうも観るほうも含めたファミリー感がよくわかる。僕らもそれを大事にしているので、たぶんサンドウィッチマンと同じ気持ちで、“応援してくれてありがとう。お腹がよじれるくらい笑おう”というこの歌が作れたと思います。サンドウィッチマンさんを待つ会場のお客さんが盛り上がれるように、曲の最後に“♪ア〜ア〜ア〜”というフレーズも入れてみました。あそこはぜひ一緒に歌ってほしいですね」
ディック「サンドウィッチマンさんってどちらかというと男子校のノリで、そんなに万人ウケするタイプではないと思うんですよ、本来(笑)。でも、あの優しい性格もあって、どんどんみんなに好かれて人気者になった。そういうムードをうまくこの曲に入れられたんじゃないかなと思ってます」
サンドウィッチマンを追いかけるように、「MONKEY MAJIK Tour 2018 〜Singles Collection〜」も、11月11日の東京NHKホールを皮切りにスタートする。と、書いているところへ、メイナードとブレイズがNHK朝ドラ『まんぷく』に出演するというニュースが飛び込んできた。シリアスな役柄ということなので、ブレイズがカナダで培ったコメディ要素は見られないかもしれないが、ツアーではきっと『まんぷく』エピソードで盛り上がることだろう。
ブレイズ「“Singles Collection”と謳っているので、メドレーなどもうまく取り入れて、プラス、最新作の『enigma』からも考えています。」
ディック「世の中を見渡せば、シングルというものはもうなくなる時代じゃないですか。もしかしたらこの<ウマーベラス>が、MONKEY MAJIKとしても最後のシングルになるのかもしれないですよね」
ブレイズ「“Singles Collection”という言葉も今のうちかもしれません。よし、やれるうちにしっかりやっておかなきゃ」
ディック「その昔、自分で買ったシングルには思い出もあるから、なくなっていく現実はちょっと寂しいですけどね」
ブレイズ「“Pay for water, pay for gas, pay for music!”が、これからフツーになっていくんでしょうね。作る者、楽しむ者として、それもまた大事なこと。そう、シングルで思い出したんですけど、今日この取材場所に来るとき、どこからともなくリリーの匂いが漂ってきて、急にインディーズ時代のシングル<Lily>のことを思い出したんです。と、同時に、あんな曲を書いたのに、僕はヒドいリリー・アレルギーだってことも。これ、言ったの初めてです。匂いと音と思い出はつながりますね。なんかいろいろ不思議(笑)。音楽ってホント、パワフルです」
ブレイズ「20周年に相応しいスペシャルな曲にしようと思って、最初はインストゥルメンタルを考えてたんですけど、作っていくうちにいいメロディが浮かんだので、これは歌わなきゃもったいないなと。ウチらも18年間やってきてるので、お客さんからの愛とか、演るほうも観るほうも含めたファミリー感がよくわかる。僕らもそれを大事にしているので、たぶんサンドウィッチマンと同じ気持ちで、“応援してくれてありがとう。お腹がよじれるくらい笑おう”というこの歌が作れたと思います。サンドウィッチマンさんを待つ会場のお客さんが盛り上がれるように、曲の最後に“♪ア〜ア〜ア〜”というフレーズも入れてみました。あそこはぜひ一緒に歌ってほしいですね」
ディック「サンドウィッチマンさんってどちらかというと男子校のノリで、そんなに万人ウケするタイプではないと思うんですよ、本来(笑)。でも、あの優しい性格もあって、どんどんみんなに好かれて人気者になった。そういうムードをうまくこの曲に入れられたんじゃないかなと思ってます」
サンドウィッチマンを追いかけるように、「MONKEY MAJIK Tour 2018 〜Singles Collection〜」も、11月11日の東京NHKホールを皮切りにスタートする。と、書いているところへ、メイナードとブレイズがNHK朝ドラ『まんぷく』に出演するというニュースが飛び込んできた。シリアスな役柄ということなので、ブレイズがカナダで培ったコメディ要素は見られないかもしれないが、ツアーではきっと『まんぷく』エピソードで盛り上がることだろう。
ブレイズ「“Singles Collection”と謳っているので、メドレーなどもうまく取り入れて、プラス、最新作の『enigma』からも考えています。」
ディック「世の中を見渡せば、シングルというものはもうなくなる時代じゃないですか。もしかしたらこの<ウマーベラス>が、MONKEY MAJIKとしても最後のシングルになるのかもしれないですよね」
ブレイズ「“Singles Collection”という言葉も今のうちかもしれません。よし、やれるうちにしっかりやっておかなきゃ」
ディック「その昔、自分で買ったシングルには思い出もあるから、なくなっていく現実はちょっと寂しいですけどね」
ブレイズ「“Pay for water, pay for gas, pay for music!”が、これからフツーになっていくんでしょうね。作る者、楽しむ者として、それもまた大事なこと。そう、シングルで思い出したんですけど、今日この取材場所に来るとき、どこからともなくリリーの匂いが漂ってきて、急にインディーズ時代のシングル<Lily>のことを思い出したんです。と、同時に、あんな曲を書いたのに、僕はヒドいリリー・アレルギーだってことも。これ、言ったの初めてです。匂いと音と思い出はつながりますね。なんかいろいろ不思議(笑)。音楽ってホント、パワフルです」
サブスクリプションという音楽の楽しみ方が主流となりつつある現代ならではの文化論から、まさかのリリー・アレルギー告白。とまできたら、せっかくなので(?)、「ウマーベラス」に出てくるご馳走の中からそれぞれの大好物も聞かせてもらおう。
ディック「もうそれはせり鍋です。仙台のせり鍋はきれいに洗った根っこが売り。ここ何年かブームも来ているので新参店も増えてるんです。ということもあって、俺的にはあまりお勧めしない店に行ってしまった友人から、“せり鍋はイマイチだった”と言われてしまうのが悩みです」
ブレイズ「僕はすき焼き! 仙台牛のすき焼きは甘さが出るからヤバい(笑)。すき焼きの中でも“The best”です」
MONKEY MAJIKとサンドウィッチマンの友情、時代を越えた音楽とのつながり、お笑いと教育の考察、仙台名物の知識と、一枚でさまざまな豊かさが得られるノベルティ・ソングの最高峰「ウマーベラス」。ぜひご一聴ください!
ディック「もうそれはせり鍋です。仙台のせり鍋はきれいに洗った根っこが売り。ここ何年かブームも来ているので新参店も増えてるんです。ということもあって、俺的にはあまりお勧めしない店に行ってしまった友人から、“せり鍋はイマイチだった”と言われてしまうのが悩みです」
ブレイズ「僕はすき焼き! 仙台牛のすき焼きは甘さが出るからヤバい(笑)。すき焼きの中でも“The best”です」
MONKEY MAJIKとサンドウィッチマンの友情、時代を越えた音楽とのつながり、お笑いと教育の考察、仙台名物の知識と、一枚でさまざまな豊かさが得られるノベルティ・ソングの最高峰「ウマーベラス」。ぜひご一聴ください!
Interview & Text:Miho Fujii
MONKEY MAJIK「ウマーベラス」スペシャルインタビュー(前編) - avex management Web
サンドウィッチマンとのコラボ楽曲「ウマーベラス」が話題沸騰中の宮城県在住の4ピースロックバンド・MONKEY MAJIKから、今回はメンバーのブレイズとディックにその楽曲制作の裏側インタビュー。avex management web限定のインタビューカットと合わせて、前編・後編の2回にわたってお届けします。(前編)
MONKEY MAJIK Information
■MONKEY MAJIKリリース情報
【発売日】8月31日(金)配信シングル&ライブツアー会場限定盤
※パッケージ盤はMONKEY MAJIKとサンドウィッチマンのツアー会場限定発売
【金額】1,000円(税込)AVC1-78112
【収録曲】
M1:ウマーベラス
M2:The Sandwich Man
M3:ウマーベラス-instrumental-
「ウマーベラス」楽曲試聴はこちら!
https://avex.lnk.to/umaberasu
【発売日】8月31日(金)配信シングル&ライブツアー会場限定盤
※パッケージ盤はMONKEY MAJIKとサンドウィッチマンのツアー会場限定発売
【金額】1,000円(税込)AVC1-78112
【収録曲】
M1:ウマーベラス
M2:The Sandwich Man
M3:ウマーベラス-instrumental-
「ウマーベラス」楽曲試聴はこちら!
https://avex.lnk.to/umaberasu
MONKEY MAJIK × サンドウィッチマン / ウマーベラス(歌詞付き)
■MONKEY MAJIKツアー情報
<MONKEY MAJIK Tour 2018 〜Singles Collection〜>
【東京】11月11日(日) :NHKホール
【福岡】11月17日(土) :福岡国際会議場 メインホール
【大阪】11月18日(日) :NHK大阪ホール
【愛媛】11月22日(木) :松山サロンキティ
【高知】11月24日(土) :高知X-pt.
【岡山】11月25日(日) :YEBISU YA PRO
【広島】11月27日(火) :HIROSHIMA CLUB QUATTRO
【宮城】12月2日(日) :仙台サンプラザホール
【愛知】12月7日(金) :日本特殊陶業市民会館 ビレッジホール
【新潟】12月12日(水):NIIGATA LOTS
【石川】12月14日(金):金沢EIGHT HALL
【兵庫】12月21日(金):神戸 Harbor Studio
【京都】12月23日(日):KBSホール
<MONKEY MAJIK Tour 2018 〜Singles Collection〜>
【東京】11月11日(日) :NHKホール
【福岡】11月17日(土) :福岡国際会議場 メインホール
【大阪】11月18日(日) :NHK大阪ホール
【愛媛】11月22日(木) :松山サロンキティ
【高知】11月24日(土) :高知X-pt.
【岡山】11月25日(日) :YEBISU YA PRO
【広島】11月27日(火) :HIROSHIMA CLUB QUATTRO
【宮城】12月2日(日) :仙台サンプラザホール
【愛知】12月7日(金) :日本特殊陶業市民会館 ビレッジホール
【新潟】12月12日(水):NIIGATA LOTS
【石川】12月14日(金):金沢EIGHT HALL
【兵庫】12月21日(金):神戸 Harbor Studio
【京都】12月23日(日):KBSホール