2018/08/04公開 ニュース

ats-,清水武仁&渡辺徹 Feat. 貴水博之&AXL21のスペシャルコラボ企画 レコーディング現場に潜入〜第二弾「Burning My Soul」〜(ats-,清水武仁&渡辺徹、AXL21編)

次世代ユニットX21から選抜され、ボーカルを担当したAXL21と、楽曲を手掛けたats-、清水武仁、渡辺徹の“スーパークリエイター”3人によるスペシャルコラボが実現した『仮面ライダービルド』の挿入歌。

『仮面ライダーエグゼイド』で仮面ライダークロノス/檀正宗役を演じ、歌手&俳優としても活躍するaccessの貴水博之とのavex management Webでの座談会をきっかけに、現在は、8/22発売の貴水のアルバム「Gimmick Zone」に収録されるという超スペシャルコラボ企画が発動中。

コラボした楽曲は「Final Wish」と「Burning My Soul」の2曲。先週からレコーディングの様子についてお伝えしている。今回はats-,清水武仁&渡辺徹、AXL21の「Burning My Soul」編。

『仮面ライダービルド』挿入歌である人気楽曲をセルフカヴァー!

田中珠里

———今作「Burning My Soul」ですが、既に『仮面ライダービルド』挿入歌としてOAされている楽曲のセルフカヴァーとなり、アレンジやキー設定などすべてが大幅に見直されたと伺っています。

渡辺:より派手に、力強いサウンドになるように意識しました!

清水:挿入歌時点では男性2人の歌唱、今回はそれより人数増えて男女混成なので、当然曲全体の色彩感は見直しが必要でした。

ats-:キーを上げることによってブライトで派手にはなりますが、ファット感や安定感は若干失われるため、しっかりとしたボトムを作りつつ後半に向けての高揚感をオリジナルよりわかりやすく構築することに苦労しました。

———末永さん、田中さんはいかがでしたか?

末永:元の曲をそんなにたくさんは聴かずにレコーディングに挑んだので、特にとらわれることなく歌えました。元の曲の良さを残しつつ、新たな雰囲気を加えられていたらいいなと思います。

田中:「Final Wish」とはまた違う鋭さや優しさがあるので、そういった違いを表現するのが難しかったです。あとはサビのリズムが今までの曲ではない感じだったので、音を良く聴いて何回も練習しました。

煌びやかなメロディは“王道エイベックスサウンド”を彷彿とさせる?

末永真唯

———疾走感、煌びやかさ、熱さといった王道エイベックスサウンドを彷彿とさせる展開に、Dメロでの解放感が印象的なメロディですが、もともとの楽曲制作時に気を付けたことはありますか?

ats-:エイベックスサウンドというよりは、むしろキラキラした感じを抑える方向で構築しています。ただ、今回は貴水博之さんの声質によって自然と煌めきや艶が盛られた感じは大きいと思います。気を付けたこととしては、ヒーロー感を絶対条件にしながらもBGMにとどまらない、しっかりとした歌モノに仕上げることに力を入れました。

清水:挿入歌の場合、コーラスを全部使っていただければ良いのですが、一部分だけを切り取って使われるということも少なくありません。意識するとすれば、常にですが、メロディ、曲展開の速さ、強さはブリッジ単位で印象的であるに越したことはないです。

渡辺:疾走感と強さがしっかり出るように意識し、ヒーロー感の強調につながるようなメロディ、サウンドアプローチを意識しました。

ats-:この曲も渡辺さんのスタートアイデアを徐々にクラウドで膨らませましたね。特に分担などはありませんでしたが、なんとなくそれぞれがこだわっている部分は力を入れて作っています。

渡辺:確かに、明確な分担というよりは各々の得意なパーツを編み込んで行く感じで進めましたね。

———オリジナルと異なり混声曲になりましたが、シフトするにあたり大変だった点や苦労した点があれば教えてください。

清水:そこはats-氏が調整に腐心してくれたと思います。

ats-:はい、貴水さんの高くてキレイな声や、女性声が生きるキーにシフトすることでキュートなバラけ感が前面に出ないよう、ソリッドで硬派な方向にトーンを落とす作業に苦労しました。

渡辺:混声にするにあたって貴水さんとAXL21メンバーの歌い分け案を作るところから始まりますが、個人的にはそこをクリアしてしまえばそれ以降はスムーズに進んだと思うので、「Final Wish」同様、それぞれが生きる歌い分けを作成するためにディレクターと共に気を遣いました。

———末永さんと田中さんは、今回の楽曲を初めて聴いたときはどんな印象を持ちましたか?  

田中:カヴァーというプレッシャーはありましたが、それ以上に聴くだけで力が湧いてきて、何度も何度も聴きたくなる曲だなと感じました。私たちの出せる100パーセントの力でもっとたくさんの方に勇気を与えたいなと最初聴いてそう心から感じました。

末永:男性が歌っていた曲を女性である私たちが歌う。しかももともと人気がある曲ということでプレッシャーというのはありました。曲も本当にカッコいい、熱さ、力強さというのが重視されるような雰囲気で、不安は正直ありました。だからこそ、私たちでその雰囲気を良い意味で壊しつつ、いろいろと挑戦したい!って思わせてもらった曲でした。

田中「不安定だったら絶対歌えない」、末永「力強くカッコいい声を保った」

———「歌」という部分に関してですが、何かこだわったことはありますか?

ats-:「Ready Go!!」「Evolution」以上に極限までテンションを上げるよう頑張っていただきました。

渡辺:そうですね、貴水さんの力強いヴォーカルに負けないよう、AXL21のメンバーにも「Ready Go!!」「Evolution」以上に気合の入った歌を意識してもらいました。

清水:もう歌の皆さんは挿入歌経験者なので、特にこちらからこだわりとかを改めて伝えることもなかったですが、こだわって歌ってくれたものをどう取りまとめるかの方が神経使うところだったりしましたね。

———末永さん、田中さんは実際に歌唱するにあたり意識したことはありますか?

田中:気持ちの切り替えがすごく大変だったので、一回一回新しい自分に成り代わって歌いました。歌うことよりも気持ちを届けることを意識し、Dメロは実際に相手と話しているような滑らかさを大切に気持ちをより落として歌いました。

末永:歌い分けで私達に振られていた部分は女声を活かせるところなのではないかな、と思いました。雰囲気が明るくなるところで女声の高さとか明るさというのがよく出せると思ったので、そういったことを上手く出して歌えるように意識しました。
———歌入れの際、難しかった点や大変だった点についても教えてください。

田中:本当に気持ちが不安定だったら絶対歌えない曲だなと思っていたので、他のことは考えずそのときの情景とか表情とかを意識して歌いました。気持ちをしっかり作ることがこんなにも大変なんだということを改めて感じました。

末永:力強く、カッコいい声を保って歌うのが大変でした。そのなかで細かいニュアンスを付けるのも少し苦戦しました。また、力強くカッコいいだけでなく、自分のなかの弱さのようなものを表現するところでは、ガラッと声色を変えることになるのでその切り替えも難しかったです。

———貴水さんの歌唱についてはいかがでしたか?

田中:貴水さんの歌声をはじめて聞かせていただいたとき、心、全身に歌声が響いて暫く離れなかったです。それだけ声が通って相手にもしっかりと伝わって、と勉強させていただくことがたくさんありました。私も聴いてくださるみなさんに私の想いが届くように歌いたいなと真剣に感じました。

末永:当たり前ですが、曲によって歌の持つ雰囲気が違っていて、声の伸びや表情が違うにことに気が付くことができてとても勉強になりました。

———末永さんは、「Ready Go!!」レコーディング時、ある部分が上手くできず悔しい思いをしたと話していましたが、今回はそれを乗り越えられたと伺っています。

末永:正直、自分でもなんでできたんだろうという気持ちが大きいんです……。「Ready Go!!」のレコーディングが終わったあとも、そのできなかった箇所を何度も歌ってみたりしていたので、そのおかげで乗り越えられたのかなと思います。

「できる限り攻め込んだアレンジ」に

———最後にみなさん、改めて「Burning My Soul」のレコーディングを振り返っていただいていかがだったでしょうか!

ats-:エレキベースのうねりでグルーヴを引っ張る楽曲となっています。とはいえオーソドックスなバンドシミュレーションではなく、できる限り攻め込んだアレンジで構築しています。

渡辺:オープニングのスローな箇所の最後、「負ける気がしないよ今」という部分のロングトーンをProTools上で切り刻んでいます。ats-さんのアイデアによるものですが、普通に伸ばしているよりも「来るぞ感」が増し、その後の本編がより引き立ったと思います。

清水:特徴とするなら、一つの曲をオリジナルとセルフカヴァーという形で、短期間のうちに2つ違った表情を持たせて発表できることでしょうか。その違いもぜひ楽しみにしてほしいです。

末永:2Aの部分の歌割りですが、「レコーディングしてから決める」と言われて緊張しました。でも、自分が歌いたかった「傷ついて生きてゆくのかな」という部分を歌えて嬉しかったです。ぜひ聴いてほしい部分の一つです。

田中:「Burning My Soul」は基本的にメロディが高く、高音がすごく難しかったんですけど、レコーディングの前に貴水さんの歌われている曲をいろいろ聴いて高い音を練習したんです。その部分にも注目して聴いていただけると嬉しいです。

次回予告

今回でats-,清水武仁&渡辺徹、AXL21編は終了! 次回からはいよいよ貴水博之編をお届けします!! 乞うご期待!!!
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8月4日売り雑誌日経エンタテインメント!のAAA特集にて
ats-によるAAAのサウンドメイクに関してなどのミニインタビューを掲載。
普段なかなか語られる事の無いサウンドクリエイターからのコメントで
何か新たな発見があるかも!? 要チェック!!
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貴水博之
NEW ALBUM『Gimmick Zone』 8月22日(水)発売!!
■品番:GNS-1010 ■価格:3,500円+税
【店頭特典】 貴水博之と仮面ライダークロノスの両面写真クリアファイル
*特典は先着順となります。なくなり次第終了となりますので、ご了承ください。
*各種オンラインショップは特典付与対象外となります。
*特典付与対象外の店舗もございますので、必ず予約・購入時にご確認ください。
NEW ALBUM『Gimmick Zone』を引っ提げてのツアー[8月26日〜9月16日]開催!http://www.guanbarl.jp/LINKS/takami/liveht.html

そして『Gimmick Zone』収録曲発表!!!
M1 Gimmick Zone
Lyrics:貴水博之 Music:渡辺徹 Arrangement:渡辺徹

M2 Wish in the dark
Lyrics:森月キャス、Mio Aoyama Music:清水武仁 Arrangement:渡辺徹

Guitars&Programming:清水武仁 Drums:阿部薫
Keyboards&Programming:渡辺徹 Chorus:桑谷実沙

M3 Burning My Soul(ats-,清水武仁&渡辺徹Feat.貴水博之&AXL21)
Lyrics:BOUNCEBACK Music:ats-,清水武仁&渡辺徹 Arrangement:ats-,清水武仁&渡辺徹
Sound Produce:Avex Management Inc.,岩渕優輝

Chorus:貴水博之,桑谷実沙&実谷なな Keyboards & Programming:ats-
Guitars & Programming:清水武仁 Keyboards & Programming:渡辺徹

M4 piece of truth
Lyrics:貴水博之 Music:大西克巳 Arrangement:大西克巳

M5 JUSTICE
Lyrics:Mio Aoyama Music:夏海 Arrangement:清水武仁&渡辺徹

Guitars&Programming:清水武仁 Drums:阿部薫
Keyboards&Programming:渡辺徹 Chorus:桑谷実沙

M6 Deep×Collage
Lyrics:貴水博之 Music:ats- Arrangement:日比野裕史

M7 Thin Moon
Lyrics:貴水博之 Music:丸山真由子 Arrangement:清水武仁

M8 Avenge Ocean
Lyrics:貴水博之 Music:ats- Arrangement:ats-

M9 Everyday
Lyrics:貴水博之 Music:大西克巳、日比野裕史、丸山真由子、渡辺徹 Arrangement:清水武仁

M10 Final Wish(ats-,清水武仁&渡辺徹Feat.貴水博之&AXL21)
Lyrics:BOUNCEBACK、Mio Aoyama Rap Lyrics:Rina Matsuda
Music:ats-,清水武仁&渡辺徹 Arrangement:ats-,清水武仁&渡辺徹
Sound Produce:Avex Management Inc.,岩渕優輝

Chorus:貴水博之,桑谷実沙&実谷なな Keyboards & Programming:ats-
Guitars & Programming:清水武仁 Keyboards & Programming:渡辺徹

M11 Yahho!
Lyrics:貴水博之 Music:渡辺徹 Arrangement:渡辺徹

M12 Believer
Lyrics:BOUNCEBACK Music:BOUNCEBACK Arrangement:清水武仁&渡辺徹

Guitars&Programming:清水武仁 Drums:阿部薫
Keyboards&Programming:渡辺徹 Chorus:桑谷実沙
<告知3>
X21
New Single『デスティニー』 9月19日(水) 発売!!
当連載で追いかけ続けてきたats-,清水武仁&渡辺徹Feat.AXL21として歌唱している『仮面ライダービルド』挿入歌「Ready Go!!」、「Evolution」を含むスペシャル音源をボーナストラックとして初回限定生産盤B(AVCD-94143)に収録!!
今回は初回限定生産盤Bに収録される楽曲の作家、ミュージシャンクレジットを公開!!

デスティニー
作詞:森月キャス 作曲:大西克巳 編曲:日比野裕史×渡辺徹

Drums:山木秀夫 Guitars,Bass&Programming:日比野裕史
Keyboards&Programming:渡辺徹
Trumpet:佐々木史郎 AltoSax:米田裕也 Trombone:忍田耕一
Strings:矢野小百合ストリングス
Violin:矢野小百合,加藤えりな,柳原有弥 Viola:三木章子
Chorus:桑谷実沙&実谷なな

Code of Canon
作詞:leonn 作曲:丸山真由子,渡辺徹,日比野裕史,大西克巳 編曲:日比野裕史×渡辺徹

Guitars&Programming:日比野裕史 Keyboards&Programming:渡辺徹
Chorus:竹内浩明,桑谷実沙&実谷なな

True Gate
作詞:BOUNCEBACK 作曲:BOUNCEBACK 編曲:渡辺徹×日比野裕史

Keyboards&Programming:渡辺徹 Guitars,Bass&Programming:日比野裕史
Chorus:桑谷実沙&実谷なな

『仮面ライダービルド』挿入歌「Ready Go!!」「Evolution」を含むスペシャル音源
~Accelerated X Linking 21st build mix~(仮)
ats-,清水武仁&渡辺徹Feat.AXL21

作詞:Mio Aoyama,BOUNCEBACK,森月キャス
作曲:ats-,清水武仁&渡辺徹 編曲:ats-,清水武仁&渡辺徹
Sound Produce:Avex Management Inc.,岩渕優輝

Remix:ats-  
Chorus:ats-,桑谷実沙&実谷なな Keyboards & Programming:ats-  
Guitars & Programming:清水武仁 Keyboards & Programming:渡辺徹

詳細な収録情報についてはX21オフィシャルサイトhttp://avex.jp/x21/をご覧ください。

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