2018/06/27公開 ニュース

エイベックスが医療業界に参入!エンタテインメントの力で画期的ながん検査「N-NOSE」の普及を目指す合同会社の設立を発表

エイベックスが今度は医療業界に参入する。
この度エイベックスが、主に若年層に向けたがんの検診率向上と、「線虫」による早期がん検査「N-NOSE(エヌノーズ)」普及のための啓発活動をPRしていく「AVEX&HIROTSU BIO EMPOWER合同会社」を、株式会社HIROTSUバイオサイエンスと設立したことを発表し、会見を行った。
小児がんの子供たちとその家族の金銭的支援や社会支援を行うことを目的とした、一般社団法人「Empower Children」も設立。
若者へ早期がん検診を促し、がん検診率を引き上げるとともに、小児がんに苦しむ子供たちやその家族への支援も行っていく。

エイベックスはCSR活動としてこれまでも、未来のエンタテインメントの担い手となる子供たちに対する様々な支援を行ってきた。
今回の合同会社設立もその一環という位置付けだが、元々は一人の社員の思いから始まった取り組みとなる。

エイベックスの社員として長年アーティストのマネジメントなどに携わってきた、AVEX&HIROTSU BIO EMPOWER合同会社代表の保屋松靖人は、今から5年前に自身の息子が小児がんにかかり、長期闘病生活を強いられた経験を持つ。そのことをきっかけに同じように病気で苦しんでいる子供達やその家族に、自身が携わってきたエンタテインメントを通じて何かしたいという強い思いに至ったという。
その後、生物学者であり長年線虫の研究を行ってきた広津崇亮氏と出会い、早期にがんを発見できる技術があることや同じ思いを知り、合同会社を立ち上げることになったと経緯を説明した。

国内で小児がんにかかる子供は年間2,000人~2,500人おり、これは1万人に1人の割合である。先天異常、事故死を除いた、子供たちの死亡原因の1位となっている。
一方、小児がんは早期発見できれば7割が完治できる病気だが、現状は早期発見の手立てがほとんどないことが課題視されてきた。

そんな中、広津氏が発明したN-NOSEは、尿1滴でがん検査ができる画期的な技術だという。
尿の中のがんの匂いに反応する、という線虫の特性を活かすことで、簡便さ、安価、高精度の早期発見が可能など、従来のがん検査では実現できなかった、様々なメリットを併せ持つ技術となる。

広津氏は「がん検査受診率を上げるには、画期的な技術だけでなく、新しい啓蒙活動が必要だと感じていた。若い人たちが自分から進んでがん検査を受けるようになるために、若年層への訴求ができるエイベックスと組んだ」と語った。

N-NOSEは2020年1月の実用化を目指しており、AVEX&HIROTSU BIO EMPOWER合同会社およびEmpower Childrenでは、これに合わせて「N-NOSE」の普及を図るPR活動や、がん早期発見の重要性を伝えるライブイベント、チャリティコンサート等を行っていく予定だ。

子供たちの未来を支える、医療×エンタテインメントという新しいタッグに期待が高まる。



■AVEX&HIROTSU BIO EMPOWER LLC.オフィシャルサイト:http://avex-hirotsubio.jp/

■一般社団法人Empower Childrenオフィシャルサイト:http://empower-children.jp/

■N-NOSEについての情報:
株式会社HIROTSUバイオサイエンスオフィシャルホームページ内 http://hbio.jp

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