2018/03/24公開
ニュース
超必見!!『仮面ライダービルド』挿入歌「Ready Go!!」の制作秘話をスーパークリエイターたちが明かす!
『仮面ライダービルド』第27話にて、ついにその一部を聴く事が出来た「Ready Go!!」。
ats-、清水武仁、渡辺徹の“スーパークリエイター”3人がX21のメンバーをこのプロジェクトの為にAXL21として迎え、『仮面ライダービルド』の挿入歌にふさわしい曲を創るべくタッグを組んで制作した楽曲である事はこれまでの特集でも触れているが、連載第2回はこの楽曲が持つ世界観を少し違った観点から探っていこうと思う。
【前回の特集】https://avex-management.jp/news/180317_5336
まずは清水武仁、ats-が語った次のコメントに注目してもらいたい。
「アレンジ、ミックスを通じて、主に高揚感、疾走感で劇中にインパクトを残すことを意識してつくりました」(清水)
「ミックスは、前作『仮面ライダーエグゼイド』の時からエンジニアとして全サウンドをまとめてくださっている森元浩二.さんが、完璧な一体感とスピード感と命を吹き込んでくださっています。」(ats-)
両氏から挙がってきた「ミックス」という工程。音楽ファンでも聞きなれないワードであるがどれだけ重要なものなのだろうか?
ats-、清水武仁、渡辺徹の“スーパークリエイター”3人がX21のメンバーをこのプロジェクトの為にAXL21として迎え、『仮面ライダービルド』の挿入歌にふさわしい曲を創るべくタッグを組んで制作した楽曲である事はこれまでの特集でも触れているが、連載第2回はこの楽曲が持つ世界観を少し違った観点から探っていこうと思う。
【前回の特集】https://avex-management.jp/news/180317_5336
まずは清水武仁、ats-が語った次のコメントに注目してもらいたい。
「アレンジ、ミックスを通じて、主に高揚感、疾走感で劇中にインパクトを残すことを意識してつくりました」(清水)
「ミックスは、前作『仮面ライダーエグゼイド』の時からエンジニアとして全サウンドをまとめてくださっている森元浩二.さんが、完璧な一体感とスピード感と命を吹き込んでくださっています。」(ats-)
両氏から挙がってきた「ミックス」という工程。音楽ファンでも聞きなれないワードであるがどれだけ重要なものなのだろうか?
「ミックスという工程は僕らが作り上げたドラムやベース、ギター、キーボード、その他効果音、そしてボーカルトラックそれぞれに適正な処理や時にはアグレッシブで実験的な処理をしさらに磨きをかけ、個々のトラックのボリュームや定位バランスを決め、楽曲にとって最も良い聞こえ方になるように調整し仕上げて行く作業です。楽曲自体の印象がこの工程で決定してしまうのでとても重要なポイントとなります」(渡辺)
このコメントだけで、非常に複雑且つ繊細な作業であることが窺える。もちろんそこにもプロフェッショナルがいて、その中でもスペシャルな存在がいる、と渡辺はいう。
「今回その大事なミックスを森元さんにお願いをしました。森元さんはミックスエンジニアの第一人者で数多くのヒット曲のミックスを手掛けられており、僕らも様々な作品でお世話になっている方です。3月14日発売のX21のシングル「Friday Night Party」からは彼女達の作品もミックスしているという事で、メンバーの個性も十分に把握されており、僕らの創ったトラック1本1本の意図を理解して下さった上で、想像を超えたクオリティに仕上げて頂きました。また最新の機材・ソフトにもとても明るいため、王道の処理のみならず実験的かつ攻撃的なサウンドアプローチをされるのも魅力的で、今回のプロジェクトでは欠く事の出来ないエンジニアさんです」(渡辺)
このコメントだけで、非常に複雑且つ繊細な作業であることが窺える。もちろんそこにもプロフェッショナルがいて、その中でもスペシャルな存在がいる、と渡辺はいう。
「今回その大事なミックスを森元さんにお願いをしました。森元さんはミックスエンジニアの第一人者で数多くのヒット曲のミックスを手掛けられており、僕らも様々な作品でお世話になっている方です。3月14日発売のX21のシングル「Friday Night Party」からは彼女達の作品もミックスしているという事で、メンバーの個性も十分に把握されており、僕らの創ったトラック1本1本の意図を理解して下さった上で、想像を超えたクオリティに仕上げて頂きました。また最新の機材・ソフトにもとても明るいため、王道の処理のみならず実験的かつ攻撃的なサウンドアプローチをされるのも魅力的で、今回のプロジェクトでは欠く事の出来ないエンジニアさんです」(渡辺)
今回、そのミックスエンジニアからも話を聞けたので紹介したい。
「90年代後半からの音楽シーンを牽引し続けているats-氏と清水氏に、2004年から活躍する若手クリエイターの渡辺徹氏がタッグを組むとはavexサウンドを愛するものとしては夢のユニットですね。ただ、別々に活躍するクリエイターが共同作業をした場合、個性のぶつかり合いになりミックスの際に収集を付けるのに苦労する事があります。しかしこのユニットのトラックはまるで一人が構築している様な統一感と完成度が有り、ミックスする際に苦労することもなく、各トラックを適正なバランスにするだけで、ほぼ全体像が出来上がりました。今回は歌がX21のメンバーということで、X21の曲は何曲かミックスさせて頂いてますが、普段のX21とは違い、ライダーの世界観にハマった歌になっていて、素晴らしくてビックリしました。そんな素晴らしいトラックと歌のミックスだったので、皆さんが思うほど大変な事は何もなく、ただ楽しくミックスさせて頂いた次第です」(森元浩二.)
「90年代後半からの音楽シーンを牽引し続けているats-氏と清水氏に、2004年から活躍する若手クリエイターの渡辺徹氏がタッグを組むとはavexサウンドを愛するものとしては夢のユニットですね。ただ、別々に活躍するクリエイターが共同作業をした場合、個性のぶつかり合いになりミックスの際に収集を付けるのに苦労する事があります。しかしこのユニットのトラックはまるで一人が構築している様な統一感と完成度が有り、ミックスする際に苦労することもなく、各トラックを適正なバランスにするだけで、ほぼ全体像が出来上がりました。今回は歌がX21のメンバーということで、X21の曲は何曲かミックスさせて頂いてますが、普段のX21とは違い、ライダーの世界観にハマった歌になっていて、素晴らしくてビックリしました。そんな素晴らしいトラックと歌のミックスだったので、皆さんが思うほど大変な事は何もなく、ただ楽しくミックスさせて頂いた次第です」(森元浩二.)
そして、そのこだわりは音だけではない。3月18日にオンエアされた第27話でのラビットラビットフォームへの初変身、初戦闘時に「Ready Go!!」が流れると、一部の視聴者からは映像と楽曲がシンクロした世界観を放っていると話題になり、歌詞にも注目が集まった。
今回の楽曲の作詞を担当したのは、作詞家、脚本家、小説家として活動するMio Aoyamaだ。
まずは以下のリンクより歌詞(※2018/3/23~30の期間限定公開)を見て頂きたい。
【Ready Go!!歌詞】https://avex-management.jp/news/180322_5341
今回の楽曲の作詞を担当したのは、作詞家、脚本家、小説家として活動するMio Aoyamaだ。
まずは以下のリンクより歌詞(※2018/3/23~30の期間限定公開)を見て頂きたい。
【Ready Go!!歌詞】https://avex-management.jp/news/180322_5341
この歌詞では、桐生戦兎が過去の自分である葛城巧との間で揺れる葛藤や決意を読み取る事ができ、また今回の新フォームを獲得するまでの道程で共に足掻いた仲間との信頼と絆を感じる事ができる。
この歌詞はどのような過程を経てできたのか、本人からのコメントを紹介しよう。
「『仮面ライダービルド』は深い人間ドラマが魅力ですので、作詞をするにあたり戦兎のどの部分に焦点を当てるかなど、ディレクターや作曲家の皆さんと打ち合わせを重ねました。私は札幌を拠点に活動しているのですが、直接会って意見を出し合いたい、ということで、何度か東京を往復しましたね」(Mio Aoyama)
やはり作詞に於いても普段の制作活動とは違い、役割を、そして距離をも越えたボーダーレスな意見交換から始まったという。
「最終的には、戦兎が抱える孤独と、明かされてゆく様々な真実を受けての苦悩の中で、仲間との信頼を築き、改めて『自信過剰でナルシストな正義のヒーロー』と自らを定義づけて前を向く彼の“強さ”を描こう、ということで歌詞を書かせていただきました」(Mio Aoyama)
多くの意見交換を経て『仮面ライダービルド』の物語を、そして桐生戦兎の想いを濃縮し、歌詞として書き上げたMio Aoyama。デモ音源を初めて手にした時の事は克明に覚えているという。
「作曲・編曲を担当されている『ats-,清水武仁&渡辺徹』さんのメロディは、皆さん個別でもいつも非常にクオリティが高いのですが、今回は合作という事で打ち合わせの時から三人の想いを感じており、デモを頂いた段階でいつもとは一味違ったと言いますか、合作ならではのアプローチに驚くとともにすぐに戦兎の心情とリンクしました。特にBメロ後半からサビ直前の畳みかけでは、戦兎の迷いからの脱却と決意を、インパクトのあるサビでは願いへの思慕を的確に表現されており、ピアノメロであったにも関わらず、すでに歌詞が乗っているかのように錯覚するほどでした」(Mio Aoyama)
この歌詞はどのような過程を経てできたのか、本人からのコメントを紹介しよう。
「『仮面ライダービルド』は深い人間ドラマが魅力ですので、作詞をするにあたり戦兎のどの部分に焦点を当てるかなど、ディレクターや作曲家の皆さんと打ち合わせを重ねました。私は札幌を拠点に活動しているのですが、直接会って意見を出し合いたい、ということで、何度か東京を往復しましたね」(Mio Aoyama)
やはり作詞に於いても普段の制作活動とは違い、役割を、そして距離をも越えたボーダーレスな意見交換から始まったという。
「最終的には、戦兎が抱える孤独と、明かされてゆく様々な真実を受けての苦悩の中で、仲間との信頼を築き、改めて『自信過剰でナルシストな正義のヒーロー』と自らを定義づけて前を向く彼の“強さ”を描こう、ということで歌詞を書かせていただきました」(Mio Aoyama)
多くの意見交換を経て『仮面ライダービルド』の物語を、そして桐生戦兎の想いを濃縮し、歌詞として書き上げたMio Aoyama。デモ音源を初めて手にした時の事は克明に覚えているという。
「作曲・編曲を担当されている『ats-,清水武仁&渡辺徹』さんのメロディは、皆さん個別でもいつも非常にクオリティが高いのですが、今回は合作という事で打ち合わせの時から三人の想いを感じており、デモを頂いた段階でいつもとは一味違ったと言いますか、合作ならではのアプローチに驚くとともにすぐに戦兎の心情とリンクしました。特にBメロ後半からサビ直前の畳みかけでは、戦兎の迷いからの脱却と決意を、インパクトのあるサビでは願いへの思慕を的確に表現されており、ピアノメロであったにも関わらず、すでに歌詞が乗っているかのように錯覚するほどでした」(Mio Aoyama)
そして、この歌詞を歌い上げるのは、X21から同プロジェクトのためだけに結成されたユニット「AXL21」。実はMio Aoyamaは、以前からX21へ歌詞を提供していた。
「私が出会った頃はまだ中高生中心のグループだったのですが、今や彼女たちの多くのメンバーが十代後半となり、魅力的で深みのある女性へと成長していました。きっと沢山の出逢いや別れ、悲喜こもごもを経験したのでしょう。当初から彼女たちが歌うことを前提に創っておりましたが、私の想像を遥かに越えて、見事に素晴らしい作品に仕上げてくれました。彼女たちの進化と深化には脱帽する思いです」(Mio Aoyama)
「私が出会った頃はまだ中高生中心のグループだったのですが、今や彼女たちの多くのメンバーが十代後半となり、魅力的で深みのある女性へと成長していました。きっと沢山の出逢いや別れ、悲喜こもごもを経験したのでしょう。当初から彼女たちが歌うことを前提に創っておりましたが、私の想像を遥かに越えて、見事に素晴らしい作品に仕上げてくれました。彼女たちの進化と深化には脱帽する思いです」(Mio Aoyama)
スペシャルユニットAXL21のメンバーは、田中珠里、末永真唯のメイン2人に加え、松田莉奈、長尾真実、籠谷さくら、川口ゆりなの“固定メンバー”から成る6人。そこへ小澤奈々花、井頭愛海、山﨑紗彩の3人が加わる形だ。今回、昔から彼女たちを知る作詞家をも驚かせることができたのには理由があった。
「前シングル『現実から逃げるから現実がツラいんだ』からディレクションがエイベックスマネジメント(tearbridge production)に変わって、歌の録り方も変わったんです。レコーディング前の打ち合わせに長い時間を割いて、歌詞をひとつひとつ丁寧に自分の感情に落とし込んでくれるという感じで。その後に臨むレコーディングでは想いが歌詞にリンクして、自分の中にこんな感情もあるんだ、と驚くことも多いです」(田中)
「通常ですとまず音程を大切にして、となると思うのですが、新しい録り方では“感情”を何より大切にするように言われています。この曲のレコーディングでもそうなのですが、歌う事によって自分と向き合う時間ができて、本当にたくさんの事を学ばせてもらっています」(長尾)
「私もメンバーや家族を想って歌うことが多くなって、よく泣いてしまいます。ただ、今回のレコーディングの涙は、自分が想い描くイメージまでなかなか到達できずに悔しくてこぼれたものでした。この作品に関われたことはとても光栄なことですし、だからこそ余力なんて全くの残らないほど全力で挑みました。『仮面ライダービルド』という素晴らしい作品を通じて、たくさんの人に聴いて頂けたら幸せです」(末永)
「前シングル『現実から逃げるから現実がツラいんだ』からディレクションがエイベックスマネジメント(tearbridge production)に変わって、歌の録り方も変わったんです。レコーディング前の打ち合わせに長い時間を割いて、歌詞をひとつひとつ丁寧に自分の感情に落とし込んでくれるという感じで。その後に臨むレコーディングでは想いが歌詞にリンクして、自分の中にこんな感情もあるんだ、と驚くことも多いです」(田中)
「通常ですとまず音程を大切にして、となると思うのですが、新しい録り方では“感情”を何より大切にするように言われています。この曲のレコーディングでもそうなのですが、歌う事によって自分と向き合う時間ができて、本当にたくさんの事を学ばせてもらっています」(長尾)
「私もメンバーや家族を想って歌うことが多くなって、よく泣いてしまいます。ただ、今回のレコーディングの涙は、自分が想い描くイメージまでなかなか到達できずに悔しくてこぼれたものでした。この作品に関われたことはとても光栄なことですし、だからこそ余力なんて全くの残らないほど全力で挑みました。『仮面ライダービルド』という素晴らしい作品を通じて、たくさんの人に聴いて頂けたら幸せです」(末永)
まだ20歳前後の彼女たちではあるが、このプロジェクトに参加できたことは彼女たちの今後に於いてかえがたい経験となった事だろう。最後に、再び作詞を担当したMio Aoyamaからのコメントをご紹介したい。
「私たち作り手も歌い手も、戦兎の想いに共感しています。この曲を聴いてくださる皆さん、全員に楽しんでもらって、さらに笑顔になってもらえたら“最高”です」
今回の楽曲「Ready Go!!」は、発売などの情報についてはまだ未定だが、『仮面ライダービルド』のオンエアまたはX21のイベントでいち早く聞けるかもしれない。仮面ライダービルドでは、3月25日(9:00〜9:30)にオンエアされる予定だ。
「私たち作り手も歌い手も、戦兎の想いに共感しています。この曲を聴いてくださる皆さん、全員に楽しんでもらって、さらに笑顔になってもらえたら“最高”です」
今回の楽曲「Ready Go!!」は、発売などの情報についてはまだ未定だが、『仮面ライダービルド』のオンエアまたはX21のイベントでいち早く聞けるかもしれない。仮面ライダービルドでは、3月25日(9:00〜9:30)にオンエアされる予定だ。
『Ready Go!!』
作詞:Mio Aoyama
作曲編曲:ats-,清水武仁&渡辺徹
Sound Produce:avex management,岩渕優輝
歌:ats-,清水武仁&渡辺徹 Feat. AXL21
X21 avex OFFICIAL WEBSITE:http://avex.jp/x21/
仮面ライダーavex SOUND WEB:http://mv.avex.jp/rider_sound/
仮面ライダービルド公式HP:http://www.tv-asahi.co.jp/build/
http://www.toei.co.jp/tv/build/