2015/10/07公開 ニュース

EXILE「願い」×「墨の魔術師」書道家 金田石城の豪華コラボ実現! 銀座で個展開催中(〜10月11日)

金田石城芸業60周年記念「金田石城芸貌展」開催

「黒の魔術師」と呼ばれる書道家 金田石城(かねだせきじょう)の個展「金田石城芸貌展」が、東京銀座画廊美術館 (中央区銀座2-7-18 銀座貿易ビル7F )で開催されている。

展示作品の中で一際注目なのは、EXILE「願い」の歌詞を金田石城により筆で書き上げた"書×エンタメの融合"だ。

今回のコラボの経緯や書に対する思いを金田石城に独占インタビュー!

「願い」の歌詞を見た瞬間、これだと思った

−−−−今回、EXILEの「願い」とコラボしたきっかけを教えて下さい。
「『彼(ATSUSHI)が歌ってる歌詞を活字じゃなく書で書くと、こういう世界がひろがるんだよ』っていうものを見せたかった。それで自分から書かせてほしいとお願いしたんだよ。3曲候補があがってきたんだけど、願いの歌詞を見た瞬間に"これだ"と思ったんだよね 」

−−−−特に好きなフレーズはありますか?
「特にどこの部分ってことはない。それが作品として作る時には良いんだよ。書にするときにそういう部分があると、そこだけ突出しちゃうから。長い作品はそれだと書けない。筆も踊っちゃって、途中でダメになっちゃう」

−−−−歌詞を見てから曲を聴いたそうですが、その時の印象はいかがでしたか?
「まず、曲というよりも声に惹かれた。まずはそこがないとダメだよな。僕には、その次に歌詞があって、メロディーがある感じなんだ。書というのは、筆があって形と線がある。筆っていうのは、書くっていうより操る道具だと思ってるんだよ。それから、単純な言葉でも、歌うと深い世界になるんだなって印象だね。彼とは会った事ないけど、書き手からすると本人に会ってないほうが良い。残酷に仕事できるから。知っちゃうとその部分が書に入って来ちゃう。冷静に客観的に書ければ良いなと思ってるからね」

理想は"心のままに"−−−−でも人生はそんなに上手くいかない

−−−−朝日新聞社の企画「日本著名人の言葉力」の書も、どれも力強いものばかりです。
「でも何かテーマあると、言葉に縛られてしまうこともある。僕は心のままにいくのが好きなんだよ。あくまでそれは理想であって、人生そんなに上手くはいかないけどさ」

−−−−"心のままに"では、筆が進まないこともありますか?
「墨の色が出ない日は、何度やってもダメ。女の人でいうとさ、メイクがのらないときってあるじゃん? そんな感じ。やっぱり紙ってデリケートだから、気候にも左右される。前日に明日書こうって思うから準備するじゃない? でも次の日に雨降っちゃうと、湿気が多くなるから道具を変えないといけない。紙に湿気が入るから、墨のにじみかたが違う。そういう計算が大変だよね」

−−−−書いてるときは、何か考えているのですか?
「何も考えてないよ。筆と会話してるだけ。筆を降ろすと『そっちいくのイヤ!』っていうんだよ。だからそういうときは、一回筆の言う事を聞いてあげる。イヤって言うときに強引に『オレの筆だぞ!』って思って書くと、途中で筆が暴れ出して線が浮いちゃう。そういう世界なの」

−−−−ふと余計なことを考えることはありませんか?
「好きな女の子のこと思い浮かべて『あの子どうしてるかな?』って考えることもあるよ。インタビュー的には無で書いてるってほうがキレイだと思うんだけど、僕は動物的だから。そういうとき、邪念がいっぱい入るんだよ。無の世界で書くっていうのはカッコイイけど、あれはみんな嘘だよ(笑)。F1レーサーの片山右京さんに話しを聞いたとき、事故するのは余計なこと考えるときなんだって。『家のカギ締めて来たかな?』とか、そう思ったときにスピンするって話してたな」

本能は計算してないから、深い。計算された世界は、限界がある。

−−−−では、理想は"無"で書く事ですか?
「でも僕は汚れてるから、無にはなれないよ。芸術ってキレイごとじゃダメだって言ってるの。本能で向かうことって、計算されてないじゃない? だから深いわけだよ。計算された世界は、限界がある。だからさっき言った"心のままに"っていうのは"本能のままに"ってこと。でも本能のままにいったら、生活成り立たないじゃん。毎日、一緒にいる女の子を変えるわけにもいかないでしょ?(笑)」

−−−−次にやってみたいエンターテインメントはありますか?
「すべてに関心があるんだよ。写真も好きだし、映像も好きだし。やっぱり自分の世界を描ける世界だったら何でもいいよね。
僕は"〇〇家"っていうのは好きじゃない。今日は書道家とか明日は陶芸家とかって顔があるのがいいかな。今までもこれからも、将来設計なんてないんだよ。立てた次の日に壊れてんだから。瞬間的に動くタイプだよ」

−−−−今後コラボしたいアーティストはいらっしゃいますか?
「簡単に手が届くところで物を手に入れるっていうのは、アーティストとしていかがなものかと思っていて。手に入らないから狂っていくわけだから、アーティストの狂気の時代に興味があるね。前は歌詞だけを見ていたけど、今は生き様見るようになったから。その点でも、踊りながら歌うっていう今までにないものを築いたEXILEの創始者メンバーは、やっぱりすごいと思うよね」
<詳細>

金田石城芸業60周年記念「金田石城芸貌展」
【会場】東京銀座画廊美術館(中央区銀座2-7-18 銀座貿易ビル7F)
【会期】10月6日(月)~10月11日(日) 午前11時~午後6時(最終日のみ午後5時まで)

【展示作品】
(1)東日本大震災鎮魂般若心経 (2)薬師如来像/五大明王/金剛力士像 (3)EXILEの歌 (4)日本著名人の言葉力 (5)象形文字の宇宙 (6)桜宴

【入場無料】
【主催】金田石城芸貌展実行委員会
【共催】朝日新聞社

【後援】エイベックス・グループ

■金田石城公式サイト
http://www.sekijyokaneda.com/

■金田石城 プロフィール

1941年7月10日 千葉県生まれ。

全日本書道芸術院理事長
日本墨アート協会会長

ジャパン・インターネット書道協会会長



墨の魔術師と呼ばれ、東洋の伝統的書法である"墨"芸術の書を基盤とし、最もそれを現代的に表現する日本でも唯一の作家である。

その高い感性は、書・画・陶芸・きもの・写真・文筆とマルチ作家としての異彩を放っている。その作風は、すべてに野趣に富み豪放大胆な表現力は、海外で最も東洋人としての存在感があると認知されている。
映画「天と地と」、「蒼き狼・地果て海尽きるまで」「椿三十郎」などのタイトルを手がける。また、きものでは、ヨーロッパの代表的ファッションコンペティション<エキスポ・インターナショナル>にて金の林檎賞を受賞。

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