2018/12/12公開
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11月11日「MONKEY MAJIK Tour 2018 〜Singles Collection〜」 @東京NHKホール ライブレポート
人気お笑いコンビ・サンドウィッチマンとのコラボ曲「ウマーベラス」がじわじわと人気となり、YouTube上のMV再生回数が500万回を突破したMONKEY MAJIK。さらに、ボーカル&ギターのメイナード・プラント、ブレイズ・プラント兄弟が、NHK朝ドラ『まんぷく』に出演決定となるなど、何かと話題の彼らが、11月11日の東京NHKホールを皮切りに、「MONKEY MAJIK Tour 2018 〜Singles Collection〜」をスタートさせた。
サブスクリプションの台頭で音楽の聴き方が劇的に変わり、いまや絶滅危惧種となってしまったシングル。それをあえて副題にしたのは、彼らが活動を始めた2000年代初頭、まだ巷にあったヒット・シングル、そしてそれを求めた人々の熱といったものへのレクイエムとも思える。あの時代を大いに懐かしみ、意味を再確認し、次に向かうべき道を見つけるためのつかの間の祝祭。そんなツアーを想像しながら初日に足を運んだ。驚いたのは、小学生くらいのお子さんを伴った親子連れのお客さんが多いこと。よき時代のよき音楽を世代を越えて楽しみ、そして伝えたいという気持ちは、きっとMONKEY MAJIKもファンも一緒なんだなという気がした。
客電が落ちると、ドラムのタックスとベースのディック、サポート・キーボードのミスターが登場。いきなり炸裂したパワフルなドラム・ソロに続き聴き覚えのあるシンセフレーズが鳴り響くと、客席の期待度はマックスに。そこにメイナードとブレイズが入ってきて「Here we go!」と始まったのは「MONKEY MAGIC」だった。原曲はもちろん、1978年の大人気ドラマ『西遊記』の主題歌となったゴダイゴの大ヒット・ナンバー。MONKEY MAJIKという名前の由来になったほど彼らがリスペクトしてやまない曲だ。すぐに手拍子が湧く。隣のお父さんは子供とうれしそうに顔を見合わせながら、「♪モンキーマジック〜」と歌い出している。まさに「Singles Collection」を象徴する1曲。
サブスクリプションの台頭で音楽の聴き方が劇的に変わり、いまや絶滅危惧種となってしまったシングル。それをあえて副題にしたのは、彼らが活動を始めた2000年代初頭、まだ巷にあったヒット・シングル、そしてそれを求めた人々の熱といったものへのレクイエムとも思える。あの時代を大いに懐かしみ、意味を再確認し、次に向かうべき道を見つけるためのつかの間の祝祭。そんなツアーを想像しながら初日に足を運んだ。驚いたのは、小学生くらいのお子さんを伴った親子連れのお客さんが多いこと。よき時代のよき音楽を世代を越えて楽しみ、そして伝えたいという気持ちは、きっとMONKEY MAJIKもファンも一緒なんだなという気がした。
客電が落ちると、ドラムのタックスとベースのディック、サポート・キーボードのミスターが登場。いきなり炸裂したパワフルなドラム・ソロに続き聴き覚えのあるシンセフレーズが鳴り響くと、客席の期待度はマックスに。そこにメイナードとブレイズが入ってきて「Here we go!」と始まったのは「MONKEY MAGIC」だった。原曲はもちろん、1978年の大人気ドラマ『西遊記』の主題歌となったゴダイゴの大ヒット・ナンバー。MONKEY MAJIKという名前の由来になったほど彼らがリスペクトしてやまない曲だ。すぐに手拍子が湧く。隣のお父さんは子供とうれしそうに顔を見合わせながら、「♪モンキーマジック〜」と歌い出している。まさに「Singles Collection」を象徴する1曲。
続いたのは、約30年後に再ドラマ化された『西遊記』の主題歌「Around The World」だった。MONKEY MAJIKが日本の音楽シーンに躍り出た記念すべき曲。縁と歴史を大切にする並びに「ウォーッ!」とあちこちからスゴい歓声が起こる。サビの「♪Around The World」で、掲げた手を文字通りくるくる回す観客。“Sounds better, Tokyo. I love you!”とブレイズが叫ぶと、メンバー全員早くも最高の笑顔となった。
「最後まで盛り上がりましょう!」、「ウォーッ!」のやりとりをして、ここからは挑発的なナンバーの応酬となった。ディックのチョッパー・ベースと、メイナードとブレイズのオクターブ・ユニゾンの歌声にゾクゾクとなった「Change」。うれしそうにドラムを叩くタックスにこちらも笑顔になる。兄弟ツイン・ボーカルならではの声のブレンドに引き込まれた「Fall Back」。「虹色の魚」では観客がジャンプ。間奏でディックとメイナードとブレイズが一斉にフロントに出て演奏すると、それだけで熱狂は増した。ブレイズがシャープなカッティングを、メイナードがリードをかき鳴らせば、ミスターは手を振りかざして観客を煽る。チームワークは抜群だ。カットアウト&ノンストップでどんどん曲が繰り出されていく。「A.I.am Human」では一転、浮遊感あるクラブ・サウンドが放たれ、「goin' places」ではさらにアグレッシブなディスコといった趣に。そこから開放的な「STAY」へと続き、ライブ前半はまさに快速ノリノリモード全開。
「最後まで盛り上がりましょう!」、「ウォーッ!」のやりとりをして、ここからは挑発的なナンバーの応酬となった。ディックのチョッパー・ベースと、メイナードとブレイズのオクターブ・ユニゾンの歌声にゾクゾクとなった「Change」。うれしそうにドラムを叩くタックスにこちらも笑顔になる。兄弟ツイン・ボーカルならではの声のブレンドに引き込まれた「Fall Back」。「虹色の魚」では観客がジャンプ。間奏でディックとメイナードとブレイズが一斉にフロントに出て演奏すると、それだけで熱狂は増した。ブレイズがシャープなカッティングを、メイナードがリードをかき鳴らせば、ミスターは手を振りかざして観客を煽る。チームワークは抜群だ。カットアウト&ノンストップでどんどん曲が繰り出されていく。「A.I.am Human」では一転、浮遊感あるクラブ・サウンドが放たれ、「goin' places」ではさらにアグレッシブなディスコといった趣に。そこから開放的な「STAY」へと続き、ライブ前半はまさに快速ノリノリモード全開。
「ああ、興奮しすぎた」とMCの口火を切ったメイナードは、途中ギターを持ち帰るときにどこかに頭をぶつけてコブができたと告白。「ミュージシャンの仕事、大変ですよ」とブレイズはそれを拾って会場をクスッとさせた。中盤は「フタリ」から彼らの美しいバラードの世界へ。「夢の世界」では、なんとブレイズが歌い出しの歌詞を忘れてしまい、すぐに自ら「もう一回!」と申告する場面も。初日というのはステージに立つほうも観るほうも緊張気味なのが常。でも、このやり直しで両者ともすっかり緊張が払えて、さらにライブに集中することができた。美しい洪水系の「アイシテル」ではミラーボールが回り、続くせつないラブソング「The Mistakes I've Made」で観客はうっとりと聴き入った。
ここでブレイズは、「11kg痩せて、はけなかったジーンズがブカブカになり、今日はディックからベルトを借りた」と近況報告。メイナードはすかさず、「あの曲(「ウマーベラス」)歌えばゼロカロリーだからね(笑)」と続けて笑いをとった。そして、兄弟揃ってNHKの朝ドラ『まんぷく』に出演する話も。この日はNHKホールとあって、共演の「たちばな塩業」のみなさんも勢ぞろいで観覧。メンバーが2階席を見上げると、「まんぷくファミリー」から大きな声援が起こった。
そんな流れで、メイナードもブレイズもアコギを抱えて歌う「Together」ではとても温かな気持ちに。メジャー・デビュー曲「fly」では、観客がメンバーに負けじと大きな声を響かせた。一体感があふれるなか「Singles Collection」を充実させるための5曲メドレーもスタート。「Picture Perfect」、「卒業、そして未来へ。」、「MORNING-EVENING」、「Sunshine」と、クールなナンバーから可愛らしい曲まで、それこそ大人も子供も楽しめる曲が続いた。最後はブレスを合図にしたコーラスから「Open Happiness」へ。オレンジ色の光に照らされながら耳を傾けていると身体中に多幸感があふれ出てきて、歌詞の通り「誰も見た事のない世界」に行けそうな気がしたのだった。
そんな流れで、メイナードもブレイズもアコギを抱えて歌う「Together」ではとても温かな気持ちに。メジャー・デビュー曲「fly」では、観客がメンバーに負けじと大きな声を響かせた。一体感があふれるなか「Singles Collection」を充実させるための5曲メドレーもスタート。「Picture Perfect」、「卒業、そして未来へ。」、「MORNING-EVENING」、「Sunshine」と、クールなナンバーから可愛らしい曲まで、それこそ大人も子供も楽しめる曲が続いた。最後はブレスを合図にしたコーラスから「Open Happiness」へ。オレンジ色の光に照らされながら耳を傾けていると身体中に多幸感があふれ出てきて、歌詞の通り「誰も見た事のない世界」に行けそうな気がしたのだった。
ここでうれしいニュースも。サンドウィッチマンとの「ウマーベラス」に続く「仙台コラボ第二弾」が発表されたのだ。MONKEY MAJIK × 稲垣潤一 × GAGLE名義で12月5日にリリースされるその曲は、「クリスマスキャロルの頃には -NORTH FLOW-」。あちこちから「キャーッ!」と悲鳴のような歓声が上がる。この日は発売に先駆けて、そのできたてほやほやを、メンバーだけのシンプルな演奏で披露。曲の前半部分が大人せつないサウンドにリメイクされていてキュンとなる。あの有名曲をこんなにも大胆に、こんなにも新鮮な形にしちゃえるのはリスペクトあってこそ。さすがMONKEY MAJIKだとうなってしまった。
ラストスパートは、大ヒット曲「空はまるで」の大合唱から。生命力あふれるナンバー「Headlight」の「世界は囁いた やさしさにつつまれた ありがとう キミのこえで たちあがる」では、なぜか目頭が熱くなった。音楽にこめた彼らの思いがライブ中じわじわと心に染み込み、ここでブワッと感動としてこみあげたのだ。そう、MONKEY MAJIKの歌は英語と日本語のちゃんぽんだけど、たとえその英語が、その日本語がわからなくても、美しいメロディが言霊を運んでくれる。真にユニバーサルな音楽なのだ、と、あらためて思った。「ただ、ありがとう」、「FOREVER」では、メンバーにつられて心を開け放った観客の、今日一番の声が響き渡った。
ラストスパートは、大ヒット曲「空はまるで」の大合唱から。生命力あふれるナンバー「Headlight」の「世界は囁いた やさしさにつつまれた ありがとう キミのこえで たちあがる」では、なぜか目頭が熱くなった。音楽にこめた彼らの思いがライブ中じわじわと心に染み込み、ここでブワッと感動としてこみあげたのだ。そう、MONKEY MAJIKの歌は英語と日本語のちゃんぽんだけど、たとえその英語が、その日本語がわからなくても、美しいメロディが言霊を運んでくれる。真にユニバーサルな音楽なのだ、と、あらためて思った。「ただ、ありがとう」、「FOREVER」では、メンバーにつられて心を開け放った観客の、今日一番の声が響き渡った。
鳴り止まない長い長い拍手を受けてのアンコールでは、最新アルバム『enigma』からライブ初披露の「Seiko」も。本編のシングル群とはまた全然違う彼らの今の姿をここでのぞかせるのも、彼ららしい粋だろう。締めくくりは「Delicious」、そしてお待ちかねの「ウマーベラス」と賑やかなディスコナンバーで。歌詞の仙台名物に代わって入れ込まれたご当地東京の名物は、「もんじゃ 柳川 ちゃんこ鍋」。言い慣れてないメンバーの噛み噛みぶりに、最後まで会場は大ウケだった。
人と人が触れ合って生まれるエネルギー。その温もりのなかで、それぞれが自分の心のままに幸せになることの尊さ。そんなシンプルなメッセージを受け取り、清々しい思いで会場を出た。冬支度を始めた街のきらめきが、いつもよりなんだか愛しいものに思えた。
人と人が触れ合って生まれるエネルギー。その温もりのなかで、それぞれが自分の心のままに幸せになることの尊さ。そんなシンプルなメッセージを受け取り、清々しい思いで会場を出た。冬支度を始めた街のきらめきが、いつもよりなんだか愛しいものに思えた。
Text:Miho Fujii
MONKEY MAJIK Information
■MONKEY MAJIKリリース情報
「クリスマスキャロルの頃には –NORTH FLOW-」
【発売日】12月5日(水)配信シングル
▼楽曲試聴はこちら!
https://avex.lnk.to/afhvr
▼ミュージックビデオはこちら!
https://www.youtube.com/watch?v=V_ZyJm7GrUU
■MONKEY MAJIKツアー情報
<MONKEY MAJIK Tour 2018 〜Singles Collection〜>
【東京】11月11日(日) :NHKホール
【福岡】11月17日(土) :福岡国際会議場 メインホール
【大阪】11月18日(日) :NHK大阪ホール
【愛媛】11月22日(木) :松山サロンキティ
【高知】11月24日(土) :高知X-pt.
【岡山】11月25日(日) :YEBISU YA PRO
【広島】11月27日(火) :HIROSHIMA CLUB QUATTRO
【宮城】12月2日(日) :仙台サンプラザホール
【愛知】12月7日(金) :日本特殊陶業市民会館 ビレッジホール
【新潟】12月12日(水):NIIGATA LOTS
【石川】12月14日(金):金沢EIGHT HALL
【兵庫】12月21日(金):神戸 Harbor Studio
【京都】12月23日(日):KBSホール
「クリスマスキャロルの頃には –NORTH FLOW-」
【発売日】12月5日(水)配信シングル
▼楽曲試聴はこちら!
https://avex.lnk.to/afhvr
▼ミュージックビデオはこちら!
https://www.youtube.com/watch?v=V_ZyJm7GrUU
■MONKEY MAJIKツアー情報
<MONKEY MAJIK Tour 2018 〜Singles Collection〜>
【東京】11月11日(日) :NHKホール
【福岡】11月17日(土) :福岡国際会議場 メインホール
【大阪】11月18日(日) :NHK大阪ホール
【愛媛】11月22日(木) :松山サロンキティ
【高知】11月24日(土) :高知X-pt.
【岡山】11月25日(日) :YEBISU YA PRO
【広島】11月27日(火) :HIROSHIMA CLUB QUATTRO
【宮城】12月2日(日) :仙台サンプラザホール
【愛知】12月7日(金) :日本特殊陶業市民会館 ビレッジホール
【新潟】12月12日(水):NIIGATA LOTS
【石川】12月14日(金):金沢EIGHT HALL
【兵庫】12月21日(金):神戸 Harbor Studio
【京都】12月23日(日):KBSホール