2018/09/12公開 ライブレポート

戸渡陽太、ツーマンライブ「10番勝負 -番外編-」完結! 日食なつことの共演であの名曲も

戸渡陽太、ツーマンライブ「10番勝負 -番外編-」完結! 日食なつことの共演であの名曲も

シンガーソングライターの戸渡陽太が9月5日、ツーマンライブ「戸渡陽太10番勝負 -番外編-」のファイナル公演を行った。

2015年から、名だたるプレイヤーをゲストに迎えてライブでの“勝負”を挑む「10番勝負」を開催してきた戸渡。この夏、名古屋、福岡、大阪、東京の4都市を舞台に、戸渡が特にリスペクトする世代の近いミュージシャンとの弾き語りによるツーマンライブ「番外編」を開催。最終日は、“ピアノ弾き語りソロアーティスト”として活動する日食なつこをゲストに迎えた。

美声を持つ者同士!戸渡&日食による人気曲のオンパレード!!

“勝負”は日食なつこの“先攻”で始まった。ステージに登場すると静かに鍵盤を弾き始め、まずは2011年発表の楽曲「夕立」から披露した。日食は、自身の持ち味でもある美しくも強く透き通る歌声を会場に響かせ、人気曲「黒い天球儀」などを織り交ぜながら全11曲を高らかに歌い上げた。ラストは人気曲「水流のロック」で盛り上げ、戸渡にバトンタッチした。

そして、“後攻”の戸渡。ギターを抱えながら登場し、アルペジオでゆっくりと会場の視線を集めていく。演奏し始めたのは人気バラード曲「あなたの中を旅したい」だ。美声を持つという意味では戸渡も同じ武器を持つアーティストだが、男性と女性アーティストでは同じ美声でもまるで違う楽器であるかのような感じがあり、戸渡は日食とはまた違った美声、そしてギターさばきでファンを最後まで魅了した。

日食なつこの透き通る歌声で戸渡のファンも魅了

日食の美しき歌声は、戸渡のファンをも虜にした。1曲目の「夕立」で大人なムードを創り上げると、続く「大停電」では明るい曲調で和やかなムードに転換した。この歌では「大停電の夜にこのままじゃダメだと知ったんだ」と歌詞が示すように、今の日本と照らし合わせて何かメッセージを伝えるかのように歌い上げた。日食の歌声は会場の人々の胸にも突き刺さり、特に「大停電」のようなメッセージ性の強い歌では、聴いている人の心が揺れ動くかのように思えるほど、日食の声が強く透き通っていることが感じとれた。

MCでは、戸渡と初めて会ったときのエピソードを披露した日食。「客としてライブを観に行って、ライブが終わって楽屋に行ってCD渡して(笑)」と当時を振り返った。それから交流が続き、今回の共演に繋がっていったそう。

そして後半は、ポップ調の「黒い天球儀」や、アップテンポの「青いシネマ」で会場のボルテージを上げると、「剣の歌」ではゆったりムードを演出。ラストの「水流ロック」では手拍子を煽るなどして会場を巻き込み、一気に駆け抜けた。

日食の持つ歌声は、ただ美しいだけではなく、強く透き通り人の心に響いていった。最高のパフォーマンスを披露した日食は「ありがとうございました」の言葉をステージに残し、ステージを後にした。

戸渡はロックなアコギさばきで会場を沸かす

相変わらず今日も戸渡はギターも歌も絶好調だ。2曲目の「SOS」でジャカジャカとギターをかき鳴らすと、ただただ観客の視線を釘付けにした。続く「灰色のユートピア」でもギターさばきは止まらない。本当にアコギ一本で演奏しているのかと疑うほどだったが、もちろん歌の迫力も負けていない。たった一人でステージに立っているはずだがとてもそんな風には見えなかった。

MCでは、4〜5年前から日食を“追っていた”こと明かした。「すごい高校生がいるな」と当時の戸渡の目にはすでに留まっていたそう。ライブはそのまま中盤に入ると、戸渡の“凄まじさ”はなお加速し、人気曲「探せ」で再び戸渡ワールドを全開にすると、「べテルギウス」では、まるでロックバンドが演奏しているかのように自由自在にギターを操り、さまざまなサウンドを放ちながらロックテイスト調で会場全体を虜にした。

ライブ後半、バラード曲「ハロー・グッバイ」でしんみりなムードを漂わす場面も見られたが、「明星」や「ギシンアンキ」ではアグレッシブなサウンドで会場をかき回し、勢いそのままにアップテンポなナンバー「Sydney」を高らかに歌い上げ、ボルテージは最高潮のままライブは幕を下ろした。

アンコールでは、音楽史に残る名曲を共演!

この日もっとも会場が沸いたのは、アンコール後のパフォーマンスだった。先に登場したのは戸渡。ステージ上で鍵盤の準備が進められていると「弾こうか?」と冗談めかし、笑いをとる一幕も。言わずもがなだが鍵盤は日食のために用意されたものであり、戸渡の紹介から日食もステージに登場した。

ステージ上は、上手側に戸渡、下手側に日食が佇む形となっている。この並びを目の当たりにしてセッションを期待しないわけにはいかない。その期待通り、日食の演奏から曲が始まり、戸渡の歌声がそれに乗っかっていく。その瞬間、会場の誰もが何の曲かを理解する。尾崎豊の名曲「I LOVE YOU」だ。

1番は戸渡が歌い、間奏からギターでも加わる。2番は日食が歌い、二人の美声が一つになった瞬間でもあった。会場の誰もが二人の歌に酔いしれた時間だったことは間違いない。曲のチョイスも最高と評するしかなかった。音楽史に残る名曲の余韻に浸りながら、「戸渡陽太10番勝負 -番外編-」の旅はこうして終わりを告げた。日食との共演によって生まれたシナジーをもう一度感じたいと会場中の誰もが思ったライブとなったことは間違いないだろう。
戸渡陽太10番勝負 -番外編- ファイナル

日食なつこ
1.夕立
2.大停電
3.LAO
4.レッドデータクリーチャー
5.傘はいらんかね
6.Desperado
7.少年少女ではなくなった
8.黒い天球儀
9.青いシネマ
10.剣の歌
11.水流のロック

戸渡陽太
1.あなたの中を旅したい
2.SOS
3.灰色のユートピア
4.探せ
5.宇宙のピース
6.黄泉のゴンドラ
7.べテルギウス
8.長い長い夜を抜けるまで
9.明星
10.ハロー・グッバイ
11.ギシンアンキ
12.Sydney

EN1.I LOVE YOU(尾崎豊) with 日食なつこ

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